情報センターだより205号(令和6年4月)
山形県視覚障がい者情報センター(山形県立点字図書館)
目次
お知らせコーナー
便利グッズのご紹介
ボランティアインタビュー
みんなの広場
所長室から
<図書紹介>
デイジー図書(CD)
点字図書
テキストデイジー図書
編集後記
お知らせコーナー
センターから通称使用のお知らせ
山形県立点字図書館は、4月1日より、通称が「山形県視覚障がい者情報センター」となります(正式名は「山形県立点字図書館」のままです。*条例に規定)。図書の製作提供だけでなく、視覚障がい者の相談対応、生活用具の紹介・斡旋など、視覚障がい者が必要とする様々な情報提供を行っている業務の実態を踏まえて、この名称の使用となります。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
*視覚障がいの情報窓口サイト「シカクの窓」のご案内
昨年の12月から、全国視覚障害者情報提供施設協会が運営するサイト「シカクの窓」が公開されています。
「シカクの窓」は、視覚障害に関する様々な情報への窓口です。
例えば、これを書いている3月はじめの情報としては、トップページに「緊急のお知らせ」として、能登半島地震の災害情報、相談窓口、避難所や医療、炊き出しの情報などが一覧で出てきます。また、サピエ全面停止のお知らせもあります。
またトップページには、視覚障害に関する情報を「支援・相談窓口」「便利な道具・アプリ」「生活の知恵」「余暇・趣味」「目の病気・医療」「読書・サピエ」「応援・寄付」の7分野に分けて掲載されていて、それぞれのタブをクリックしていくとと、いろいろな情報が深掘りできます。
また、このサイトでは皆さんからの情報を求めていまして、投稿できます。
リンク https://www.naiiv.net/experience-form/
カッコいい白杖を見かけたので、思わず投稿した、なんていう素敵なメッセージがありました。山形の皆さんも、ぜひ投稿してみては!(メッセージは、500文字制限で、掲載は事務局で判断する、とのことです)
*日本盲導犬協会からのお知らせ
短期視覚障害リハビリテーションのご案内
見えない・見えにくい中で少しでもスムーズに日常生活を送るための訓練です。
期間中は仙台訓練センターに宿泊します。
開催日
令和6年7月1日(月)から7月5日(金)(4泊5日)
対象
・視覚に障害があり(手帳の有無は問わない)下記プログラムを希望されるかた
・東北6県および新潟県にお住まいのかた
※今まで短期視覚障害リハビリテーションに参加したことがない方を優先します
定員 若干名 ※先着順ではありません。
費用 9,000円
プログラム内容 (ご希望する内容を行ないます)
・白杖を使った歩行訓練(白杖の選び方・使い方、住宅街等の歩行、電車やバスの利用)
・日常生活動作訓練(調理や掃除・洗濯などの動作、工夫のしかた)
・ICT訓練(パソコン、携帯電話、視覚障害者用ポータブルレコーダーなどの使い方)
・点字訓練(点字の読み方の基礎、書き方の基礎)
・ロービジョン訓練(保有視覚の確認やその活用方法)
・盲導犬歩行体験
申し込み方法
受付期間 令和6年5月31日(金)まで
受付期間中に、仙台訓練センターまで申し込み用紙を郵送またはFAXでお送りください。申し込み用紙をお持ちでない方はお送りいたしますのでお電話ください。
ワン!ぱくっ子サマースクール参加者募集のお知らせ
視覚に障害のある小学生とご家族を対象に「いろんなことにチャレンジしよう!」をコンセプトにサマースクールを開催します。多くの方々の参加をお待ちしております!
開催日
2024年8月3日(土)~8月5日(月)2泊3日
開催場所 日本盲導犬協会仙台訓練センター
参加費親子ペア 17500円 家族1名追加毎5000円
内容
乗馬体験、川遊び、花火、盲導犬体験歩行など(内容については変更する場合がございます。詳細についてはお問い合わせください)
申し込み締め切り 2024年6月25日(火)
問い合わせ・申し込み宛先
公益財団法人 日本盲導犬協会 仙台訓練センター
〒982-0263 仙台市青葉区茂庭字松倉12-2
TEL:022-226-3910 FAX:022-226-3990
(担当 視覚障害サポート部)
*山形市視覚障害者福祉協会からのお知らせ
6月の朗読会、7月のメイクセミナーご案内
みなさん、山形市視覚障害者福祉協会で会長をしております三浦です。昨年に続き、表題の二つのイベントを山形市の霞城セントラル23階、高度情報会議室で開催いたします。以下、二つのイベントの概要です。
◆バリアフリー演劇結社「ばっかりばっかり」視覚障害者のための朗読会 6月16日午後2時から4時まで。同劇団の全盲の舞台女優、美月めぐみさんとご主人の鈴木橙輔さんが民話から文芸作品など、涙と笑いの朗読会を山形で展開します。参加には申し込みが必要です。詳しくは三浦080-6291-7240まで。
◆視覚障害者のためのファンケル メイクセミナー 7月11日午後2時から4時まで スキンケアセミナー 7月12日午後10時から正午まで
参加は無料です。見えない、見えにくい中でもお肌の手入れやお化粧をどうすれば楽しくできるか、ファンケルの専門家の皆さんのご指導をいただきながら学びます、申し込みが必要です。お問い合わせ、申し込みは三浦080-6291-7240までお気軽に。
ふれあいサロンのご案内
みなさん、こんにちは、山形市の三浦保志と申します。わたしが参加している、視覚障害者と支援者の集まり、やまがたトークアイと山形市視覚障害者福祉協会では、それぞれ毎月第二土曜日と第四金曜日などに例会やふれあいサロンを開催して、楽しいおしゃべりや情報交換、各分野の専門家をお招きしての講演会などを楽しんでいます。お互いの嬉しかったこと、悲しかったことなども語り合い、元気をいただいています。会場は山形駅と直結する霞城セントラル23階の高度情報会議室でいずれも午後1時から3時までの開催です。午前中から会場は開いておりますので、お昼を一緒に食べながらの交流もできます。以下に今後の日程と問い合わせ先を記載しますので、お気軽にお問合せください。見学やお試し参加もご自由に。
▼5月11日 例会 24日 ふれあいサロン
▼6月 8日 例会 28日 ふれあいサロン
▼7月 6日 例会 26日 ふれあいサロン
※お問い合わせなどは、三浦080-6291-7240yasu2020724gorin@gmail.comまでお気軽にどうぞ。
便利グッズのご紹介
探し物がどうしても見つからなくって、出かけるにも出かけられない時ってありませんか? 僕はよくあります。それがとても大事なもので、見つからずに「遅刻だ!」なんてなった日には・・・一日が台無しになってしまいますよね。
見えにくい方は、なおさら無くしもののお悩みなど多いのではないでしょうか。
今回は、そんなお悩みに役立ちそうなグッズをご紹介いたします。
「Air Tag(エアータグ)」
価格 4,980円(税込み)から
大事なものにエアータグを取りつけて、お手持ちのiPhoneやiPadと連動させます(アンドロイドは非対応)。大きさは500円玉くらいで、少し厚みがあります。
例えば、鍵や財布にエアータグを取りつけます。iPhone等の標準アプリ「探す」アプリを使うと、地図から探したり、タグから音を鳴らして音の鳴る方を探せば、失くした鍵や財布を見つけ出せる、という仕組みです。最大5人まで共有できますので、例えばご家族とも同じタグを探したりすることもできます。
「持ち物を探す」タブで、エアータグの内蔵スピーカーに音を鳴らすか、「Hey Siri、お財布を探して」と声をかけるだけで、ソファの下や隣の部屋などに探し物があれば、簡単に見つけられますね。
また、エアータグが近くにある時は、iPhoneの「正確な場所を見つける」機能で、正確な距離と進む方向を教えてくれます。
プライバシー機能も内蔵されています。バッテリーは長持ちで、1年以上使えます。耐水性能もあります。
もっと詳しく知りたい、という方は以下にApple社のリンクを貼っておきますので、ご参照ください。
https://www.apple.com/jp/airtag/
Apple社のApple Storeコールセンターの電話番号は0120-993-993です。
また、Appleのアクセシビリティ機能には、見えにくい方の生活に役立つ機能がいろいろとあります。
リンク https://www.apple.com/jp/accessibility/
ボランティアインタビュー
前号で、音訳ボランティアで表彰受賞した方のインタビューを紹介しました。今号では、点訳で受賞された方のインタビューを掲載します。
令和5年度山形県民福祉大会会長表彰受賞
菊地 宏子さん
日盲社協令和5年度全国盲人福祉施設大会奉仕活動者表彰受賞
髙橋 桂子さん
令和5年度社会福祉功労者知事表彰受賞
中田 均 さん
(取材・文=西田竜也 場所=点字図書館(2月26日)
――皆さん、受賞おめでとうございます。受賞するには長年の活動実績が求められるわけですが、皆さんはいつ頃から活動なされているのでしょうか。
髙橋 平成のはじめからです。活動をはじめたのは北海道にいた時でした。視覚障がいの方から、資料を点字にしてほしい、という依頼があったので勉強をはじめました。調べたら、山形でも活動があると知って帰ってきてからも続けることができました。東根市で、ガイドヘルパーをしたりしているうちに、いろいろとつながりができ、小学校の総合学習の中の点字体験にお呼ばれしたこともありました。
菊地 山形市でも、小学校で点字の学習はあります。子供たちは点字を打つのが楽しくて、熱心にやっていますね。
――いろんな活動をしていらっしゃるのですね。中田さんは、いつから点字と関わっているのですか?
中田 平成13年に養成講習会を修了しました。だから、まだ22年くらいしか経っていないです。
――「22年しか」って(笑)。菊地さんは、いつからですか。
菊地 平成10年からです。その時が、点字図書館で養成講習会をするようになった初めての年でした。ちょうどその時が、点字の打ち方も手打ちからパソコンに切り替わった時期で、大きな転換点の時ですね。
髙橋 その前までは、郵送でやりとりして添削してもらいながら点字の勉強をしていたんですよね。
――髙橋さんは、手打ちの時代も経験しているんですよね。いろいろと大変だった、と手打ち時代を経験した方々はおっしゃっていますが。
髙橋 力加減も難しい。穴が開いたら打ち直しになってしまうし。
菊地 一つ間違えたらやり直しですものね・・・今から考えると信じられない・・・
――当時は、完成までにどれくらい時間がかかったものですか。
髙橋 一年はかかっていたと思いますね。
――大変だったんですね・・・髙橋さんは、北海道にいた時にお声がかかったのがきっかけとのことでしたが、中田さんと菊地さんはいかがですか。
中田 新聞に募集の案内が出ていたのを、たまたま見たのがきっかけです。退職後にスポーツはしていたのですが、雨や雪が降った時は何もすることがなかった(笑)。晴耕雨読の生活をするためにも、これをちょっとやってみよう、と思ったんですね。
――中田さんは、テニスと野球を今もなさっているんですよね。お元気ですね。理想的なリタイア後の生活という感じがしますね。
中田 点字が性にあっていたのだと思います。好きでないと続きませんからね。
――なるほど。ありがとうございます。菊地さんはいかがでしょうか。
菊地 わたしは、子供たちに手がかからなくなって、時間ができた時に、市報で募集の案内を見かけたのがきっかけでした。
――お二人ともたまたま募集を見かけてはじめた点訳活動が、20年以上続いているのはすごいことだと思いますし、しかも無償でのボランティア活動に頭が下がる思いがします。
髙橋 たしかに「点字やっているといくらもらえるの?」って聞かれることもありますが・・・それは考えたことはないですね。
菊地 点字が、もう生活の一部になっていますね。
――毎日どれくらいの時間を点訳にあてていらっしゃいますか。
髙橋 二時間くらいかなあ
中田 一時間から二時間くらいが限界です。それ以上になると集中力がなくなってくる。頭で考えていることに、点字を打つ手がついていかなくなって、間違いが多くなってきます(笑)。
菊地 髙橋 (うなずきながら)あるある(笑)。
――こういうことを聞くのもなんですが・・・あまり好みじゃない本も担当する時もあるんですよね?・・・そういう時はどんな感じで・・・
菊地 あまり中身にはいりこまないで、字の表面だけ追ってる感じですかね。
――そんなテクニックがあるんですね(笑)。
中田 逆に校正の時なんかは、本の内容にのめりこまない方がいいですね。
菊地 確かに推理小説などは先が気になって・・・
中田 校正がおろそかになってしまう(笑)。
――(笑)。でも、そうは言っても校正するとなると、調べものも大変ですよね。
菊地 そうですね。「点訳のてびき」とその「Q&A集」、国語辞典などを机の上にずら~っと並べて校正しますね。
――どういった本が調べもので大変になってきますか。
菊地 歴史ものの人名とか地名は大変ですね。点訳をする時は、下調べした箇所は、パソコンに打ち込んだ点字のバックを緑色に塗りつぶすのですが、昨年、最上義光に関する本を点訳した時、パソコンの画面がほぼ緑色になってしまいました。
――そんなご苦労をなされて・・・いつもご協力くださり、ありがとうございます。
中田 苦労というよりは、自分自身楽しんで点訳をしているので、結局は自分のためになっているんですよね。自分のためにやっていることが、利用者の皆さんの少しでもお役に立っているなら、なおさらうれしいです。
菊地 個人的なことかもしれませんが、子供たちが進学や結婚で手元を離れたり、身近な人を亡くしたりしても、点訳をしていると夢中になれるので・・・わたしは逆に、点訳に救われているように思います。
髙橋 わたしも点訳をしていて本当によかったな、と思いますし、点訳に救われている、と感じます。わたしたちが通常の図書館に行って本を選ぶことができるように、点字図書の利用者の方にも届けられるように少しでも貢献していけたらいいなあ、と思っています。
――今日はとても貴重なお話をお聴かせいただきありがとうございました! これからも末永い点訳活動をよろしくお願いいたします!
取材後記
皆さん、受賞おめでとうございます。そして、お忙しい中、インタビューさせていただき、ありがとうございました。
いや~、面白かったですね。
ボランティアさんのインタビューは、毎回なんですけど本当に皆さん仲よく楽しそうにお話なさるので・・・こちらまで、本当に楽しい気分で楽しい時間を過ごせるので・・・まるで仕事じゃないみたいです(笑)。
でも、この楽しい雰囲気って・・・なにかと似てるなあ~ってずっと思っていたのですが、学生時代の部活が同じ生徒同士が仲良くなって、笑いながら話が止まらないみたいな・・・あの感じに似ているのかなあ、と思いました。大人になっても、そんなグループがあるって幸せなことですね。
これは、前号でご紹介した音訳の皆さんもそうなんですけど・・・今回の点訳ボランティアの方々も、点訳をしていて自分のために本当によかった、って皆さんおっしゃるんですよね。利用者の方へ届けるための点訳が、読者に届いて、ひいては自分のために返ってくる。素晴らしいですし、素敵なことですね。
二号に渡って、インタビューを受けてくださったボランティアの皆さん、本当にありがとうございました!
みんなの広場
まずは、山形市でパソコンやスマートフォンの指導などでも様々なご活躍をなされている小池正美さんから、SUICAについての情報をいただきました。
3月16日からJR奥羽本線のかみのやま温泉~村山間、左沢線の山形~寒河江間でSUICAが利用できるようになりました。回数券が廃止されて以来、その都度乗車券を購入しなければならない煩わしさが解消されます。視覚障がい者が、JRの券売機のテンキーを利用してSUICAにチャージする方法を紹介します。
SUICA対応券売機でチャージする方法
①テンキーのアスタリスク(0の左隣)を押します。
※「乗車券購入は1を、チャージは2を押してください」という音声案内があります。
②ここで、テンキーの2を押します。
※「SUICAを入れてください」という音声案内がありますので、SUICAを入れます。
③現在の残額を読み上げた後、「チャージ可能金額は500円、1000円、2000円、3000円、5000円、10000円です。ご希望の金額を入力後にシャープ(0の右隣)を押してください」という音声案内があります。
④ここでテンキーからチャージしたい金額を入力し、シャープを押します。
⑤入力が終ると、「お金を入れてください」という音声案内がありますので、チャージ分のお金を入れます。
⑥すると、領収書が必要かを聞かれますので、必要な場合は1、必要ない場合は2を押します。
※以上の操作でチャージが行なわれ、チャージが終るとチャージ後の金額を読み上げ終了です。
小池さん、貴重な情報ありがとうございました。春になり、あたたかくなっていますね。皆さんもSUICAを活用して、お出かけしてみてはいかがでしょうか。*SUICAは「みどりの窓口」などで、購入できます。
また今回は、いくつか当センターへの、うれしいお手紙やメールをいただいていますので、ご紹介させてください。
まずは、新庄市の土屋玲子さんからいただいたお手紙です。
「録音図書をお借りして一年余り、どんなに心をなぐさめられているか分かりません。目が不自由になって、読書をあきらめなければならなくなった時、ある意味で生きる張り合いを失くしました。日中の手持ち無沙汰の時、夜の眠れない時に、十分に楽しませてもらっております。どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。」
土屋さん、うれしいお言葉ありがとうございます。こちらこそいつもご利用いただき、うれしく思っております。今後ともよろしくお願いいたします。
またリクエストお待ちしています!
続きまして、川西町の神尾幸恵さんからも、素敵なメールをいただきました。
「いつも図書館だより、たのしみに聞いています。スマートフォンのアプリの紹介とか便利グッズの紹介とか、これからもたのしみにして聞きたいので、継続してほしいです。」
神尾さん、メッセージありがとうございます! かしこまりました! これからもいろいろと紹介していきたいと思います。神尾さんも何か便利なものなど発見しましたら、ぜひ教えてください。またメッセージくださいね~。
前号の感想もいただいています。伊沢恵さんからです。
「図書館便り読ませていただきました。私たちのために、日々音訳をしてくださっているボランティアの方々のインタビューはとても楽しく、それと同時にこうした人たちがいるおかげで私たちが読みたい本が読めるんだなぁ、と思うとやはり感謝の気持ちでいっぱいになりました。あと職員の方のフリートークですが、西田さんビールがお好きだと言うことで私の印象としてはあまり飲まないようなイメージでしたが意外ですね。確かに夏の暑い日に野外でビールを飲むのは格別ですよね。どうしてもおつまみには油ものを食べる傾向があるので気をつけましょうね。」
伊沢さん、ありがとうございます! 前号で音訳ボランティアさんのインタビューをご紹介しましたが、うれしいお言葉をいただき・・・お話してくださったボランティアさんにも、お伝えさせていただきます。そして、前号のフリートークコーナーでは、日々いかにビールをおいしく飲むか、という高尚で壮大なテーマを掲げて、僕が論考を展開したのですが(笑)、反応していただきありがとうございます。アドバイス通り、おつまみには気をつけます!
実は、このフリートークいろいろな方から反応をいただきまして・・・うれしい限りです。フルマラソンを完走した後のビールがいかにおいしいか、を書いたところ、天童市の大友信男さんから、お手紙いただきました。大友さんは、マラソンが大好きでいつも奥様と走っていて、なんとホノルルマラソンを二回走破しているそうです。そして、さくらんぼマラソンや他の大会で入賞実績があるとのこと。また、鍼灸治療士として数々のアスリートの施術もされているそうです。すごい! またいろいろと教えてください。
山形市の、栗田寿子さんは、ビールではないけれど、いい気分の日に飲むコーヒーは格別においしい! と、お電話でお話しいただきました。そうですよね! 僕も、たまにゆっくりできる時の休みの日の朝に、コーヒーを飲みながら、音楽を聴いていると、とっても幸せな気分になります。かの村上春樹さんは、前日の夜に、次の日の朝にコーヒーを飲みながら聴くレコードを決めているそうです。僕もマネしていますが、遠足の前の日みたいでワクワクします。栗田さんも、コーヒーを飲みながらデイジー図書を楽しんでいただけたら、こちらもとってもうれしく思います。
最後に、たびたび登場してくださる、遊佐町地域おこし協力隊の渡辺真央さんからもメッセージ頂戴しました!
「わたしも、登山やサーフィンや力仕事で疲労感たっぷりの日の夜に飲むビールがいっっちばん好きです。そして眠気の波が押し寄せて即就寝!こんなに健康的なことはありません。音訳ボランティアというものがあるのですね。みなさん、読むことがほんとに好きなんだな~と伝わってきました。」
渡辺さん、ありがとうございます! サーフィンのあとにビール! かっこいいですね。アメリカ映画のワンシーンみたいです。 「来たぞ、伝説のビッグ・ウェンズデーが!」なんて僕も言ってみたいです。渡辺さんは、遊佐で「スマホ道場」というスマホの疑問解決のお手伝いをする活動をなされていたり、庄内地区でラジオパーソナリティーとしてご活躍なされたりしています。
リンク https://www.sakatafm.com/podcast/pichipachi/
活動は、図書館だよりの201号、202号などでご紹介しています。
リンク 図書館だよりバックナンバー
他にも「面白かったよー」というお声をいただき、本当にうれしいです!
皆さんのメッセージ、引き続きお待ち申し上げております。よろしくお願いいたします。
所長室から
所 長 佐 藤 孝 喜
皆様こんにちは。
春の日差しも暖かくなり、桜の開花予想も平年より1週間ほど早いようですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
令和6年度も5年度と同じスタッフで運営してまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
すでに県から公表されたところですが、4月から点字図書館は、通称として「山形県視覚障がい者情報センター」を使用することとなりました。点字図書館では図書館業務の他に、視覚障がい者への相談対応、情報機器の貸出、新聞等の情報の提供、生活用具の紹介・斡旋など視覚障がい者等が必要とする様々な情報提供を行ってきており、実態に合った名称を使っていこうというものです。皆様に一層認知していただき、より多くの方々に情報をお届けできるよう取り組んでまいります。お困りごとなどありましたら、お気軽にお声がけいただければ幸いです。
今年度は、昨年度のアンケートでも要望の多かったスマートフォンやアプリの使い方などICT機器の利用サポートにも力を入れていきたいと考えています。
また、6月下旬には、県立図書館とも連携して読書バリアフリーイベントを企画中ですので、視覚障がい者の方々にも県立図書館に足を運んでいただける機会になればと考えています。
以下は、旧年度事業のご報告です。
3月7日にテキストデイジーボランティア養成講習会の修了者に修了証をお渡ししました。これからテキストデイジー図書の製作にお力を発揮してくださるようお願いいたします。
3月13日に男子トイレの洋式化工事が完了しました。12月に県議会で質疑があったものに対して、県で速やかに対応していただいたものです。
3月26日には昨年5月に入札を行った高速両面点字プリンタが納品されました。半導体不足などの影響で納品に10ヶ月かかるとは聞いていたものの本当に年度末ぎりぎりになるとは思っていませんでした。これまでは点訳赤十字奉仕団のプリンタを使わせていただいて印刷を行っていましたが、今後は安心して多くの点字印刷物を製作できるものと期待しています。
〈図書紹介〉
始めに番号をつけましたので、リクエストの際は番号をお伝えください。
デイジー図書
1 この街は彼が燃やした 小姓町遊郭の焼失
渡辺 大輔 著 阿古耶書房 4時間31分
その放火事件は明治27年5月26日に起きた。遊郭はなぜ炎に包まれなければならなかったのか。『キャバレーに花束を』の著者による第2作!
2 三島由紀夫は何を遺したか
櫻井 秀勲 著 きずな出版 4時間27分
三島由紀夫の担当編集者であると同時に、友人でもあった著者が語る三島由紀夫の実像とは?没後50年、ついに多くの謎が明らかに!
3 ニーチェ 自分を愛するための言葉
齋藤 孝 著 PHP研究所 4時間16分
「劇薬」とも称されるニーチェの言葉のなかから、「世間の目や常識を度外視し、自分を愛するための言葉」を厳選し、齋藤氏の解説付きで紹介する。
4 いちいち反応しない心が手に入る本 おだやかに「やりすごす」心理学
内藤 誼人 著 三笠書房 3時間18分
気持ちのざわつきをしずめ、不安、焦り、クヨクヨを上手に手放すには?科学的に裏づけのある「心理学のヒント」で、今すぐ心をスッキリ、軽やかに!
5 ホラーチック文具 5分間ノンストップショートストーリー
染谷 果子 著 PHP研究所 4時間20分
文具に一生をささげた店主の祈りは神に届き、祈った夜と同じ数だけの文具に命が宿った。文具にまつわる不思議で怖い短編集。
6 Q上田A古田 プロ野球で活躍する逸材とは?
古田 敦也,上田 晋也 著 ポプラ社 5時間29分
野球界のレジェンド古田敦也に、大の野球好き、くりぃむしちゅー上田晋也が監督から選手、プロ野球の未来まで、他では聞けない秘話を語りつくす!
7 あの家に暮らす四人の女
三浦 しをん 著 中央公論新社 8時間41分
ここは女たちの地上の楽園?!女たちの本音と夢があふれ出す、阿佐ヶ谷の古びた洋館・牧田家。今日も牧田家の暮らしは豊かでかしましい。
8 帰ってきた聞き出す力
吉田 豪 著 ホーム社 4時間00分
吉田豪だからこそ知りえた著名人の痛快エピソードと、職業としての「プロインタビュアー」の極意が明らかになる、珠玉のエッセイ集!
9 赤い日本
櫻井 よしこ 著 産経新聞出版 7時間16分
親中反日、反軍事、反国家…中国とGHQの遺物に金縛りの日本。論客と共に「内なる敵」を明らかにする。言論テレビ人気シリーズ第6弾!
10 「山上徹也」とは何者だったのか
鈴木 エイト 著 講談社 5時間49分
安倍元首相暗殺から1年、統一教会と政界、そして山上徹也容疑者の実像を追い続けた著者だから書ける事件の深層とは!
11 ラストでわかるだれの手紙 5分間ノンストップショートストーリー
たから しげる 著 PHP研究所 3時間49分
ここにある13通の手紙。これらの手紙が、「だれ」から「だれ」へ書かれた手紙かわかりますか?ラストでわかる、まさかの「差出人」と「受取人」!
12 泣きたい日の人生相談
岸見 一郎 著 講談社 4時間33分
クーリエ・ジャポンの人気企画「25歳からの哲学入門」から30のお悩みを厳選。泣きたい日にこそ読んでもらいたい、「よく生きるための答え」。
13 眼科医が警告する視力を失わないために今すぐやめるべき39のこと
平松 類 著 SBクリエイティブ 3時間47分
世の中には、誤った目の健康法・健康情報がはびこっています。本書では、特に勘違いされがちな目の健康法、健康情報を取り上げました。
14 紳士と淑女の出張食堂
安達 瑶 著 実業之日本社 7時間44分
会社はクビ、彼氏にもフラれたヒロミは、ひょんなことから超高級ケータリング料理店で働くことになった。ユーモアとグルメが大盤振る舞いの全5話。
【厚生労働省委託】
15 大安心
尾関 宗園 著 7時間30分
16 語り芸パースペクティブ
玉川 奈々福 編著 22時間15分
【寄贈】
17 尚、赫々たれ 立花宗茂残照
羽鳥 好之 著 11時間32分
18 異常
エルヴェ・ル・テリエ 著 加藤 かおり 訳 15時間06分
19 キュレーターの殺人
M.W.クレイヴン 著 東野 さやか 訳 13時間52分
20 グレイス・イヤー 少女たちの聖域
キム・リゲット 著 堀江 里美 訳 17時間36分
21 三体Ⅱ 黒暗森林 上
劉 慈欣 著 大森 望 ほか訳 14時間05分
22 三体Ⅱ 黒暗森林 下
15時間12分
23 プロジェクト・ヘイル・メアリー 上
アンディー・ウィアー 著 小野田 和子 訳 13時間09分
24 プロジェクト・ヘイル・メアリー 下
13時間04分
25 列車探偵ハル2 アメリカ横断列車の誘拐事件
M.G.レナード,サム・セッジマン 著 武富 博子 訳 8時間32分
26 われら闇より天を見る
クリス・ウィタカー 著 鈴木 恵 訳 19時間12分
点字図書
1 福猫屋 ―お佐和のねこだすけ
三國 青葉 著 講談社 全3冊
夫を亡くして塞ぎこむお佐和の家に、一匹の猫が迷い込む。福と名付けたその猫の面倒を見るうちに心癒され、お佐和は立ち直っていく。そんなある日、福に「ネズミ捕り」の依頼が舞い込み…。猫への恩返し商いの物語。
2 福猫屋 ―お佐和のねこかし
三國 青葉 著 講談社 全3冊
いろんな猫商売を始めて、経営も軌道に乗りかけてきた福猫屋。そんな矢先、突然猫が消える「猫さらい」の噂が。すでに地元の両国界隈で発生しているらしい。福猫屋では白猫のユキが行方不明になった。犯人は客の中にいるのか?
3 アンドクター
藤ノ木 優 著 KADOKAWA 全4冊
聖海病院で研修医として働く綾瀬凪沙は、理想と現実のギャップに戸惑っていた。採血した患者の腕に痺れが残り、患者の恋人から医療ミスだと責め立てられた凪沙。助っ人として現れたのは、患者相談室の神宮寺で…。
4 息の詰まるようなこの場所で
外山 薫 著 KADOKAWA 全4冊
タワマンには3種類の人間が住んでいる。資産家とサラリーマン、そして地権者だ――。大手銀行の一般職として働く平田さやかは、念願のタワマンに住みながらも日々ストレスが絶えない。一人息子である充の過酷な受験戦争、同じマンションの最上階に住む医者一族の高杉家、そして総合職としてエリートコースを歩む同僚やPTAの雑務。種々のストレスから逃れたいと思ったとき、向かったのは親友・マミの元だった。かつては港区で一緒に遊び回り、夢を語り合った二人だったが――。幸せとはなんなのだろう。逃げ場所などない東京砂漠を生きる人々の焦燥と葛藤!
5 京都四条月岡サヨの板前茶屋
柏井 壽 著 講談社 全5冊
幕末の京都、一人で板前茶屋を切り盛りする月岡サヨ。幕末明治に名を馳せたお客に、幸運で手に入れたレシピ本〈豆腐百珍〉からとっておきの豆腐料理を披露するが、お客の最後の一言は意外に手厳しく…。
6 人生の秘密とカラクリ
高橋 俊誠 著 文芸社 全2冊
「忙しい」が口癖のあなた、人生の「目的」は何ですか? 生き方を変えたい、充足感を得たい、願いを成就したい……。そんな悩み多きあなたに贈る、人生の「目的」と「心」の働きを考える一助となる人間哲学の書。「潜在能力は無限に一人ひとりに存在していると言われるので、それを少しでも発揮しなければ人生の意義がありません」(本文より)
7 狙われた羊
中村 敦夫 著 講談社 全6冊
マインド・コントロール研修、ノルマを課された珍味売り、そして選挙妨害。新興宗教の現場に立ち入った私立探偵が見たものは…。現存する詐欺宗教団体からヒントを得て書いた問題小説を、30年の時を経て文庫化。
8 ファーストペンギン
坪内 知佳 著 講談社 全3冊
ひょんなことから、漁師たちをまとめる船団の社長に就任したシングルマザー。魚や漁業のことはずぶの素人。それでも先細る一方の萩大島の漁業を守ろうと改革に立ち上がる。口より先に手が出る漁師と、時に殴り合い、時に宥めすかしながら、島の漁業を新しいビジネスにすべく奮闘する。日本テレビ系ドラマ『ファーストペンギン』主人公のモデルになったシングルマザー社長の自伝。
9 もやもやラボ
シオリーヌ 著 小学館クリエイティブ 全1冊
友達がいないのはだめ? 恋人は早くつくったほうがいい? 性器が大きくなるのはなぜ? 性教育YouTuberシオリーヌが、人間関係、恋愛、身体、心など、思春期における変化への戸惑いや不安の攻略方法を紹介します。
10 こどもジェンダー
シオリーヌ 著 ワニブックス 全1冊
どうして、オトコノコだけ? オンナノコだけ? 助産師/性教育YouTuberのシオリーヌが、36の質問を通してジェンダーについて解説し、自分らしさを見つけることの大切さを伝える。大人向けのメッセージも収録。
11 おんなのこのめいさくだいすき―ワクワクゆめみる全25話
ささき あり 著 西東社 全2冊
子どもを読書好きに育てる、心ときめく名作のなかから、「びじょとやじゅう」「きんのがちょう」「まほうつかいのでし」「ピノキオ」「ロミオとジュリエット」など、女の子に人気のお話を全25話収録。
12 本のない、絵本屋クッタラ
標野 凪 著 ポプラ社 全3冊
札幌にある本屋兼カフェ「本のない絵本屋クッタラ」。店主の奏は客の話に静かに耳を傾けると、後日悩みに寄り添う絵本をそっと差し出す。それは時に温かく、時に一読しただけではわからない秘密をもっていて…。
〈委託〉
13 青春サプリ。この一瞬にすべてを
日比野 恭三、青木 美穂 著 ポプラ社 全2冊
14 物語 王さまとかじや
ブランク・ジェイコブ 著 徳間書店 全1冊
15 はじめての精神医学
村井 俊哉 著 筑摩書房 全3冊
16 コレットとわがまま王女
ルイス・スロボドキン 著 瑞雲舎 全1冊
17 13歳からの日米安保条約
松竹 伸幸 著 かもがわ出版 全3冊
テキストデイジー図書
1 弘兼流やめる!生き方
弘兼 憲史 著 青春出版社
いい人、いい夫(妻)、過去の実績、無駄な人づきあい…。何をやめて、何を続けるか。人生に優先順位をつけよう! 漫画家弘兼憲史が、思い切ってやめることで、スッキリ楽しくなる60歳からの前向きな生き方を伝える。
2 すごい物理学入門
カルロ・ロヴェッリ 著 竹内 薫 監訳 関口 英子 訳 河出書房新社
相対性理論、量子力学、宇宙、素粒子、確率と熱力学…。20世紀に物理学の分野で起こった革新にかかわる、とても重要で魅力的なテーマをおおまかに理解できる7つの講義を収録する。世界一わかりやすい物理学の本。
3 在宅ひとり死のススメ
上野 千鶴子 著 文藝春秋
おひとりさまでも、認知症でも大丈夫。大好きな自宅で、自分らしい幸せな最期を迎えるための準備と心構えを伝える。「おひとりさまの最期」を支える医療・介護・看取りの最前線も紹介する。
4 おなかがすいたハラペコだ。
椎名 誠 著 集英社
子供のころ最高のゴチソーだったコロッケパンの思い出、焚き火命の仲間たちと考案した豪快キャンプ料理、世界の辺境で出合ったオドロキ料理、シーナ家の食卓事情…。うまいものだらけの食欲モリモリ増進エッセイ。
今号もお読みいただき、ありがとうございました。
通称が「山形県視覚障がい者情報センター」となってからの一発目の表紙は、春らしくぼた餅と桜餅です。
「棚からぼた餅」は、思いがけない幸運を表すことわざですが、同様の意味のことわざに「開いた口へ餅」というのもあるそうですね。知らなかった。でも、口を開けてボーっとしているところに納豆もちなんか入ってきたら、ビックリしてそれどころじゃなさそうだけど。
皆さんは、最近何か幸運なできごとはありましたか? 僕は、中古屋さんでほしかったCDやレコードが幸運にも安く手に入ると、とっても幸せな気分になります。
今号では、みなさんのお便りをたくさんご紹介できてうれしかったです。
引き続き、「みんなの広場」への投稿などお待ちしています。
「情報センターだより」205号
発行日 令和6年4月26日
発 行 山形県視覚障がい者情報センター(山形県立点字図書館)
〒990-0031
山形市十日町1-6-6
電話 023-631-5930
FAX 023-627-1118
メールアドレス yamaten@ic-net.or.jp