山形県立点字図書館

目次
お知らせコーナー
便利グッズのご紹介
ナビレンスについて
みんなの広場
館長室から
職員のフリートーク
<図書紹介>
デイジー図書(CD)
点字図書
テキストデイジー図書
編集後記

 

お知らせコーナー

*図書館からのお知らせ

令和5年度「視覚障がい者映画体験会」についてお知らせ
点字図書館では、視覚障がい者の方も音声解説を聞いて楽しめる映画体験会を開催しています。今年度の予定です。

・山形市 フォーラム山形
日程 11月22日(水) 申込締切 11月6日(月)
参加費:無料(視覚障がい者、付添いの方 1名まで。その他の
参加者は1000円の映画鑑賞料を頂戴します)
上映作品 「おしょりん」
あらすじ:明治37年、福井県の庄屋の長男・五左衛門と結婚したむめは、忙しい日々を送っていた。ある日、五左衛門の弟の幸八が勤め先の大阪から帰郷し、村をあげてメガネ作りに取り組まないかと持ち掛ける。活字文化の普及で必ずや必需品になるというのだ。成功すれば、冬は収穫のない農家の人々の暮らしを助けることができる。初めは反対していたが、視力の弱い子供がメガネをかけて大喜びする姿を見て、挑戦を決めた五左衛門は、村の人々を集めて工場を開く。だが、苦労の末に仕上げたメガネが「売り物にならない」と卸問屋に突き返され、資金難から銀行の融資を受けるも厳しく返済を迫られ、兄弟は幾度となく挫折する。そんな二人を信じ、支え続けたのが、強い心を持つむめだった。彼女に励まされた兄弟と職人たちは、“最後の賭け”に打って出る──。

開始時間は、上映作品の劇場開始時間に従います。参加する方には、別途ご連絡差し上げます。
フォーラム山形では、一般入場の方も鑑賞なさいます。座席等は係が案内いたします。
映画をご覧いただきながら、スマートフォンのアプリを使い音声解説を体験していただきます。
スマートフォンをお持ちでない方には、貸出機器もご用意いたします(ご希望の方は、申込時に必ず貸出希望の旨もお伝えください)。
スマートフォンをお持ちで、アプリの入れ方が分からない方は、点字図書館の西田までご相談ください。ご希望の際は、講習会を実施いたします。
また、点字図書館では、スマートフォンを持っていない方等を対象に、随時iPhone体験ご希望も受け付けております。ご希望の方は、点字図書館までご連絡ください。
参加申込み、お問い合わせ等は点字図書館までご連絡ください。
皆様のご参加をお待ちしています。
(担当:岡田・西田)

 

*山形県盲ろう者友の会からのお知らせ

鍬形和志(鶴岡市・弱視・難聴)

図書館便り お読みの皆さん。初めまして。
私は 山形県盲ろう者会長の鍬形和志と申します。
皆さんの周りには、目のほかに耳も聞こえない、聞き取りにくい人はおりませんか?
私たちは、目と耳の両方に障害を持つ県で唯一の友の会として活動しています。
月1度の学習会、年数回の全体の交流会をしています。
盲ろう者は、県に160人いると言われています。
なかなか みつけること 難しいです。
盲ろうとして県に登録すると、派遣が使えます。
そのためには、障害者手帳に目と耳の両方がないと使えません。
まずは、私たち友の会に相談してください。

お問い合わせは
会長の鍬形 携帯番号 090-4631-9091
メールアドレス b4t944@bma.biglobe.ne.jp
友の会事務局の五十嵐です。
電話番号 0235-66-2909
メールアドレス moon-pop@amber.plala.or.jp

 

*山形市視覚障害者福祉協会からのお知らせ

みなさん、こんにちは、山形市視覚障害者福祉協会で会長をしております三浦です。いつも私ども主催のイベントにご参加いただき、ありがとうございます。

この度、日本全国でiPhoneなどデジタル端末の指導に活躍し、神戸アイセンター病院でも指導に携わっている井上直也さんを山形にお招きし

て、講演会とデジタルクリニックを11月10日午後1時半から霞城セントラル23階高度情報会議室で開催致します。全盲の井上さんは視覚障害者がデジタル端末をどのように扱えば、より便利で暮らしやすくなるかを熟知しています。今回は、視覚障害者のボウリング競技で日本代表となり今年8月にイギリスで開催された世界大会にも出場したり、地元の東京都青梅市のお祭りにも元気に参加するなど充実した日々を送る井上さんが、中途視覚障害者となってからの苦難の歩みを振り返り、今に至る道のりを語ってくださる第一部の講演会があります。第二部では井上さんと、本県

出身で首都圏で同じくiPhoneの指導に活躍している上海道洋子さんの

お二人がみなさんの個別のお悩み、疑問にわかりやすく答えて、アイフォンの世界に導いてくれます。全体の終了予定は午後4時を予定しております。参加は無料です、お申し込み、問い合わせは三浦(電話080-6291-7240)、メールyasu2020724gorin@gmail.com )までお気軽にどうぞ。

※ZOOMでも配信予定です。

引き続き、11月26日(日曜日)の白杖歩行研修会のご案内です。昨年、山形市の委託を受けて私ども山形市視覚障害者福祉協会が開催した白杖歩行研修会に多数のご参加をいただき、ありがとうございました。今回も山形市のご支援をいただき、同日午前10時からと午後1時からの2回に渡り、山形市の東部公民館で開催いたします。講師は日本盲導犬協会の歩行訓練士お二人です。白杖歩行の基本的な知識と実技を学ぶことができます。県内在住の方であれば、どなたでもご参加いただけます。参加費は無料です。お問い合わせ、申し込みは三浦(電話080-6291-7240)まで、お気軽にどうぞ。

 

*NPO法人輝色からのお知らせ

見えない見えにくい女性のためのおしゃべりラウンジ “輝”
なんとなく抱えている悩みや不安を、女性同士でシェアしてみませんか?

▽日程
=第2回=
日時:12月6日(水)
開場:霞城セントラル23階(高度情報会議室)
時間:10時30分~12時
参加申し込み締め切り日:11月末

▽対象 女性

▽お問合せ先・申し込み先
特定非営利活動法人 輝色(きいろ)
TEL 070-4121-8150
Email:info@npo-kiiro.com

▽備考
ご参加の方は、事前申し込みが必要です。
当日参加される視覚障がい者の方で単独歩行が困難な方は、必ず同伴者とご参加いただきますようお願い致します。
情報収集、勧誘・広報目的でのご参加は固くお断りしております。

▽主催
特定非営利活動法人 輝色(きいろ)
※本事業は、令和5年度山形県女性つながりサポート事業の支援を受け実施するものです。

 

*日本盲導犬協会 スマイルワン仙台からのお知らせ

  • 支援者向け視覚障害リハビリテーション講習会

「ご家族や支援をしてくれている方が、見えにくい状況がわからず、困っているようだ」、「もう少し、家族や支援してくれる人に見えにくい状況を理解してもらいたい」ということはありませんか。ご家族や支援してくださっている方に視覚障害の体験を通して、視覚障害のある方々の生活の工夫を知り、適切な支援のための基礎を学ぶ講習会を開催します。
ぜひご紹介ください。

対象  視覚に障害のある方の支援者、ご家族等
(これから関わるかもしれない方、関心のある方も含みます)
内容  見えない・見えづらい方の生活上の工夫(講習と体験)
視覚障害リハビリテーションとは?(講習と体験)
移動(白杖、手引き、盲導犬等)・読み書き・日常生活動作 など
日時  令和5年12月16日(土)10:00~15:00
場所  公益財団法人 日本盲導犬協会 仙台訓練センター
費用  500円(昼食代として)※昼食はこちらでご用意いたします
定員 20名(定員に達し次第受付を終了致します)

  • 盲導犬情報セミナー開催

2023年度もオンラインによる盲導犬情報セミナーを開催します。盲導犬との歩行や生活、盲導犬に関する法律や取得までの流れについて、実際に盲導犬と暮らしているユーザーの体験談も交えながらのセミナーです。

【開催日】 2023年12月17日(日)
【開催時間】 14時から15時半
【ツール】 ZOOM(パソコン、スマホ、ガラケー、固定電話からも参加できます) ご希望のかたには事前にZOOMの使いかたの講習を行います。ご相談ください。
【対象】 見えない・見えにくいかたおよびそのご家族 医療・福祉・教育関係者
【費用】 無料
【申し込み方法】
メール info@moudouken.net 宛に、件名「盲導犬情報セミナー参加希望」と記載の上、お名前、居住地(都道府県)、年齢、メールアドレス、ZOOM使用経験の有無、ZOOMサポート希望の有無を記載ください。ZOOMのサポートを希望のかたは、使用する機器の種類、電話番号もお知らせください。
メールでの申し込みが難しい場合はお電話ください。
【締め切り】 開催日の2週間前

どちらもお申し込みは。下記までお願いします。
公益財団法人 日本盲導犬協会 スマイルワン仙台 視覚障害サポート部
〒982-0263 仙台市青葉区茂庭字松倉12-2
TEL:022-226-3910 FAX:022-226-3990

 

*逐次刊行物のお知らせ

数々の健康法ブームをつくり続けてきた健康雑誌のパイオニアマガジン「壮快」と「安心」。出版社の倒産により休刊していましたが、この度ブティック社より隔月刊誌として再度刊行されることになり、デイジー版の製作も県外の図書館にて再開されます。
今までご利用の方にはまたお送りいたしますが、新規に貸出希望の方は、点字図書館までお申し込みください。

 

 

便利グッズのご紹介

「プレクストークリンクポケット」の生産終了のアナウンスは、愛用者の間に衝撃を巻き起こしましたが、今回のこのコーナーでは、そんな方々の期待を一身に受けて発売から大人気になっている商品をご紹介します。

「携帯型OCRマルチプレーヤー センスプレーヤー」 価格 99,800円(非課税)

センスプレーヤーは、デイジー図書の再生、インターネットに接続してのデイジー図書の検索やダウンロードのほか、カメラで印刷物をスキャンして音声で読み上げたり、スマートフォンのブルートゥースキーボードとして使用できるなど、多彩な機能を備えた携帯型プレーヤーです。


付属のOCRスタンドを使用する事でA4サイズの書類を簡単に読み上げる事が可能です。
他にも、ポッドキャストやインターネットラジオのストリーミング、FMラジオの聴取、音楽ファイルの再生、マイクを使った録音機能なども備えています。

いろんなことができそうなので、書いてる僕までワクワクしてきてしまいますが、もっと詳しくお知りになりたい方は、下記のメーカーのリンクをご参照ください。
https://www.extra.co.jp/sense/senseplayer.html
値段は99,800円と高価ですが、自治体によっては日常生活用具給付申請の対象となっているところもあるようです。ご興味ある方は、お住まいの自治体までご相談してみてはいかがでしょうか。

 

 

ナビレンスについて

ナビレンスについては、図書館だよりでも何度か取り上げていますが、先日山形新聞でも取り上げられました。まずは、記事を転載させていただきます。
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市HP 誰もがアクセス
視覚障害者支援アプリ用QR 市報に

上山市は今月発行の市報から、表紙に視覚障害者向け支援アプリ「ナビレンス」用のQRコードの掲載を始めた。スマートフォンなどで読み取ると市のホームページ(HP)につながる仕組みで、スマホなどの読み上げ機能を活用することで、目が不自由な人でも市の情報にアクセスしやすい環境を整えた。市によると、自治体広報誌に同様のQRコードを載せるのは全国初だという。

ナビレンスは目が不自由でも、読み取りやすくなっている。視覚障害者にとって、通常のQRコードだけでは、掲載位置が分かりづらく、カメラ機能でピントを合わせるのは難しい。

市報の内容は、市がボランティア団体「上山市声の広報グループ」に委託し、読み上げた音声をCDにして目が不自由な市民らに配布しているが、市のHPの情報をどう提供するかが以前から課題たった。今年6月に市民の1人からナビレンスの活用について提案を受け、導入を検討してきた。

一般的なQRコードも掲載されていることから、目が不自由ではない市民もHPにアクセスしやすくなる。市観光・ブランド推進課の担当者は「障害の有無にかかわらず、誰もが情報を得やすい仕組みを作ることができた。より暮らしやすい上山市にするきっかけになればうれしい」と話した。問い合わせは同課023(672)1111
(鈴木潤)
「山形新聞2023年8月7日」


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ナビレンスの日本のご担当で、図書館だよりや当館の情報交換会でもおなじみの安藝あずみさんより、図書館だよりでもこのアクセシブルQRコードをつけてみてはどうか、と大変うれしいご提案をいただき、今号の表紙から図書館だよりのページにアクセスできるコードがついています。ぜひ、ナビレンスアプリでお試しください(QRコードのスキャナーでも読取できます)。
図書館だよりは、利用者の方以外にも、県内の各自治体や福祉施設等にもお送りしています。関係者の方で、アクセシブルQRコードにご興味ある方は、ぜひ点字図書館までお問い合わせくださいませ。

ナビレンスについては、さらにうれしいお知らせがあります。
ナビレンスのホームページ(https://www.navilens.com/ja/)では、これまで学校用やアソシエーション用などのタグキットがダウンロードできましたが、この度、図書館用のタグも加わりました! 当館でも、これまでタグは貼っていましたが、「点字図書館」「館長室」「貸出室」「録音室」「書庫」などのタグを新たに掲示することができました。
ぜひ、図書館でナビレンスをご体験ください。

また、ナビレンスでは無料のパーソナルコードも提供していただいています。ご自分の用途にあわせて、コードの内容を編集してご自宅などで使うことができます。使ってみたいけど手順がわからない、などあれば点字図書館の西田までご連絡お待ちしています。

 

 

みんなの広場

※山形市視覚障害者福祉協会長の三浦保志さんより、主催イベントについてのご投稿をいただきましたので、ご紹介させていただきます。

みなさん、こんにちは、山形市視覚障害者福祉協会の三浦です。この図書館だよりさんでもご案内させていただいた、メイクセミナーが無事終わりました。月刊視覚障害の8月号で以下のようにセミナーの報告をさせていただきました。お許しを得て転載いたします。来年も県内の皆様も参加ができる形で開催しますので、ぜひご参加いただければと思います。なお、ファンケルさん、私どもは社会貢献活動の一環としてセミナーを開催しています。参加費も無料です。来年、会場やオンラインで輝くような笑顔の輪が広がることを心から楽しみにしています。

対面でのメイクセミナー再開~いくつかの人間ドラマとこれからの夢~
山形市視覚障害者福祉協会会長・MLやまネット主宰
三浦 保志

「自分のお肌と向き合い、大切に扱う時間を過ごせた」。

今回のセミナーの感想を聞かれたМさんの言葉だ。晴眼者の時はメイクもバッチリだったという彼女も、視覚障害の世界に入ってからは、お肌のお手入れやメイクに熱心になれなくなった。昨年から私どもの協会の色々なイベントのご案内を差し上げたり、福祉の情報などを提供したりして、徐々にコミュニケーションは取れてきた。しかし、それはもっぱら電話での交流にとどまっていた。

そんな足踏み状態の今春、株式会社ファンケル サステナビリティ推進室担当課長の中川亜衣子さんからお電話をいただいた。4年前、山形市に初めて視覚障害者のための「ファンケルセミナー」を誘致した時からお世話になっているパートナーだ。4年前、台風のために山形新幹線が運休になり、1泊2日の予定がなんと3泊4日もの長逗留をさせてしまった。セミナー翌日が私の長女の披露宴。「私たちは大丈夫だから、三浦さんは娘さんのことに集中してください」と言ってくださった。そんな中川さんは、「コロナの間はオンラインのみで開催してきたメイクセミナーを、対面型・会場参加型で再開させたい。できれば、山形から…」と。

この瞬間、何人かの女性視覚障害者のことが脳裏に浮かんだ。彼女たち、喜んでくれるかもしれないな。そして何より、義理と人情を大切にする、昭和な、あまりに昭和な私は、中川さんたちファンケルチームの4年前の台風との闘いに感謝するためにも、このオファーは絶対に成功させるぞ、と心に決めた。

「自己肯定感」を取り戻した!

こんな時、私はまず会場を押さえて日程を決めてしまう。もう逃げも隠れもできないようにして取り組む。こうして7月6日(木)は男性も参加可能なスキンケアセミナー、7日(金)は女性向けの七夕メイクセミナーとして、会場は山形駅の東西自由通路から直結の霞城セントラル23階の Wi-Fi 環境のある高度情報会議室を押さえた。結局、両日とも会場参加は定員の10人をクリアして、県内の希望者のために2日間ともオンライン(Zoom)も同時開催し、点字図書館さんに運営をお願いした。

冒頭のМさんはスキンケア、メイクセミナーの両方に参加してくれた。彼女は、私たちもしばしばそうなるように、視覚障害と向き合う中でともすれば失いがちになる「自己肯定感」…自分を大切に思い、慈しみ、周囲の人々と共に前向きに生きていこうとする気持ちを、この2日間で取り戻したという。中川さんやZoomの講師で来てくれた守倉梨奈さんは、参加者たちに、「自分のお肌は、生まれたてのヒヨコを触るように、宝物のように優しく扱ってくださいね」とアドバイスした。私も含め、日頃時間がないとか面倒くさいとかで、自分の肌をダチョウのように扱っている男性参加者も、恐る恐る化粧水や乳液、日焼け止めを肌にていねいに広げていった。みんなが自分の肌と向き合い、自分をかけがえのない存在だと感じ、そして穏やかな気持ちになっていった。

Мさんは、セミナーで仲間とも出会った。山形市の近郊の街に住み、最寄り駅まで数十分歩いて電車に乗り、そして歩いて会場まで来たHさん、セミナーのために名簿を準備し、司会進行も手伝ったTさんなど、視覚障害を持つ仲間が生き生きと暮らして活動している姿にも接した。彼女らとおしゃべりする中で、自分も同行援護などの活用でさらに生き生きと暮らしたいなあと考えるようになった。そんなMさんの2日間の感想を聞いて、みんな幸せを感じた。私たちは仲間の喜びを自分のそれと感じるようなひと時をセミナーからいただいた。

「タッチマークシール」に感動

化粧品などの容器に貼って識別を助ける「タッチマークシール」が、今回の参加者への提供品の中にあるのに気づいて感動したKさん。凹凸のついたシールは、似たような商品を識別するために、ファンケルさんが視覚障害者などのために商品購入時に無料で配布している。県外から山形に来て、色々な苦労を重ねているKさんも、今回のセミナーで多くの仲間と出会い、ファンケルの方々から自己肯定感を高めてくれる言葉がけをいただいて、その感激を口にしながら涙していた。

今回のセミナーは、山形新聞とNHK、さくらんぼテレビのマスコミ3社が取材してくださった。これは、ファンケルの広報担当の陣内真紀さんが山形の報道機関などに粘り強く働きかけてくださった賜物だ。記して感謝したい。

今回で2回目となった山形でのメイクセミナー。コロナ明けでは同社として全国で初の開催となったこのセミナーは、4年前に東京都江戸川区の城谷直人さんがファンケルさんを私に紹介してくれなければ実現しなかった。彼は「自分も色々な方から恩を受けてここまで来た。だから次の人に恩送りをしたい」と、今もML「やまネット」で各種の美と健康のオンライン企画を精力的に進めてくださっている。私も彼に倣い、本稿がメイクセミナーをやってみようとする方々への恩送りになればと願う。

三浦さん、ありがとうございました。この後に当日のセミナーの具体的な内容も続くのですが、紙面に限りがありますので省略させていただきます。そちらの内容も詳しくお知りになりたい方はご連絡くださいませ。イベントには、図書館職員も体験のお誘いをいただきました。というわけで、以前より美肌になった西田は、素晴らしい体験をさせていただいた感想を書きたかったのですが、紙面の都合上また後日にします。すいません!

 

 

館長室から

館長 佐藤孝喜

今年は猛暑の日が続き、さらには残暑も長く、厳しい夏でしたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。体調管理に十分気をつけてお過ごしいただければと存じます。

昨年から実施していた点訳、音訳、音訳校正のボランティアの養成講習が10月で終了します。受講生の方々、長きにわたる講習、本当にお疲れ様でした。今後、皆様が当館のボランティアとして大いに活躍されることを祈念しています。

今年度から山形県立図書館がサピエ図書館に加盟しました。サピエ図書館は、文章の理解が苦手な方、目が見えない方や見えにくい方、身体の障がいで本を持つことができない方が、点字や音声データなどで読書を楽しむためのネットワークサービスです。県立図書館に利用者登録後(※県内在住の方)、サピエの個人利用登録者IDとパスワードの発行を受け、個人会員として点字・デイジー図書のデータをスマートフォンやタブレット、PCにダウンロードすることができるようになります。当館でもサピエ図書館の登録を受け付けていますが、県立図書館を通じて、通常の読書が困難な方への読書の機会が、さらに広がることを期待しています。

7月20日には、県の図書館協会の公共図書館実務者会議に出席しました。午前は研修会で、テーマは電子図書館・電子書籍サービスについてでした。県内で電子書籍サービスを行っているのは、東根市ですが、他にも検討しているところがあるようです。電子書籍であれば、スマホやパソコンなどで音声読み上げ機能を使えば、視覚障がい者も活用できると思われるのでその普及が進むことを期待しています。

全国視覚障害者情報提供施設大会(山形大会)が10月10日、11日に開催されました。北海道から沖縄県まで全国から多くの点字図書館施設の方々、関係の方々に参加いただきました。機器展では視覚障がい者に役立つ機器の展示を行い、視覚障がい者や一般の方々にもご覧いただきました。開催準備に当たっては、全視情協事務局をはじめ、ボランティアの方々など多くの方に協力いただき、感謝申し上げます。いたらぬ点は多々あったかもしれませんが、何とか終了することができました。(9月に原稿を書いていますので、こうなることを願っています。)今後は、今回のテーマであるところの「情報共有社会の実現に向けて-アクセシブルな資料を提供するために私たちができること-」が少しでも進展することを心がけていきたいと思います。

 

 

職員のフリートーク

みなさんこんにちは。録音図書貸出担当の髙橋恵美子です。

いつも図書館をご利用いただきありがとうございます。図書など読んだりしている場合ではないくらいの夏の暑さもひと段落し、読書に最適な季節がやってきました。この機会に1冊でも多く読んでいただけたらと思います。

時々お送りしたデイジー図書が聞こえないというお電話をいただくことがあります。毎月お届けする雑誌等は、マザーから人数分コピーをとります。全文を聞くことはできませんが、タイトルと本文の一部を、1枚1枚聞こえているか確認作業をしてからお送りしています。それでも図書館で聞こえたものが、お手元のプレクストークで再生できないとなることがあるようです。どんなに気をつけても聞こえないデイジー図書もでてきます。そのような時は、別のものを再送する手配をしますので、お電話下さるようお願いします。

みなさんは、すでにご存じとは思いますが、改めておさらいしてみましょう。
はじめに、デイジー図書の持ち方です。親指と人差し指でCDの中央と外側を挟むように持ち、CDの記録面を触らないように気を付けましょう。記録面に指紋や汚れが付いてしまうと再生できないことがあります。
次は、取り出し方です。必ず停止ボタンを押してから取り出して下さい。再生中のまま取り出してしまうとデイジー図書に傷が付いてしまうことがあります。
デイジー図書は、沢山の方が利用するものです。おひとりおひとりがちょっとした心がけで、楽しい読書の時間になるのではないでしょうか。ご協力どうぞよろしくお願いします。

さて、今回ご紹介するのは、
102歳、一人暮らし。 石井哲代 著
物事は良いほうに考える、喜びの表現は大きく。健康で長生きするための習慣や「うまいこと老いる」極意を紹介。おいしい長生きレシピも収録する。自分らしく心をご機嫌に保つヒントが満載。
デイジー図書 1枚 まもなく完成予定  点字図書 2冊
現在103歳の哲代おばあちゃん。24時間テレビ愛は地球を救うで紹介され大反響だそうです。

裁判官の爆笑お言葉集  長峰超輝 著
「死刑はやむを得ないが、私としては、君にできるだけ長く生きてもらいたい」裁判官は無味乾燥な判決文を読み上げるだけと思っていたら大間違い。法廷での個性あふれる肉声を集めた本邦初の語録集。
デイジー図書 1枚  点字図書 2冊
裁判官のお言葉には、ダジャレ・ツッコミ・説教あり。16年前に発売された本が本屋で今検索ランキング急浮上。

時代小説や推理小説も根強い人気ですが、気軽に楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

〈図書紹介〉

紹介図書の始めに番号をつけましたので、リクエストの際は番号をお伝えください。

デイジー図書

1 為末メソッド 自分をコントロールする100の技術
為末 大 著  日本図書センター  3時間57分
男子400mハードルの日本記録保持者・為末大が、自分をコントロールするための「モノの見方・考え方」「心の在り方」を紹介する。

2 アネチャ 山形の農村に生まれ、満州に渡った叔母の記録
秋葉 功 著  文藝春秋企画出版部  7時間12分
故郷を愛し、満州に憧れ、かの地に渡ったキミヨ。私の叔母キミヨは、もはや語ることができない。だから私が語る。本書は、ただそのための一冊である。

3 知れば知るほど面白い!「人体」のナゾ
博学面白倶楽部 著  三笠書房  4時間36分
鼻血が出たらティッシュを詰めるの誤解。料理の焦げは取り除かないとがんになる?かき氷で頭がキーンとする理由…。人体のナゾや不思議の真相に迫る。

4 潮騒のアニマ 法医昆虫学捜査官5
川瀬 七緒 著  講談社  12時間59分
小さな離島で、ミイラ化した遺体が発見された。解剖医は首吊り自殺との見解を示したが、法医昆虫学者・赤堀は、遺体に昆虫相がないことに目を留め…。

5 言語ゲームの練習問題
橋爪 大三郎 著  講談社  4時間47分
なんで犬をイヌって呼ぶの?私とあなたの「痛い!」は同じ?私たちを支配する“社会のふるまい”のルール=「言語ゲーム」。その哲学の核心にで迫る。

6 日本人だけが知らなかった「安倍晋三」の真実 甦った日本の「世界史的立場」
西村 幸祐 著  ワニ・プラス  6時間22分
安倍元総理暗殺のニュースは世界に衝撃を与えた。日本人だけが知らない、あるいは見ようとしてこなかった元総理の功績と真実に迫る。

7 オレの東大物語 1966-1972
加藤 典洋 著  集英社  7時間21分
東大はクソだ!強靭な思想を展開した文芸評論家の原点は、東大闘争の中で幾分地味な文学部闘争にあった。全く新しい文体で書き遺した唯一無二の青春記。

8 スワロウテイルの消失点 法医昆虫学捜査官7
川瀬 七緒 著  講談社  11時間45分
腐乱死体の解剖に立ち会っていた法医昆虫学者・赤堀らが原因不明の症状に見舞われる。だが彼女は意外な見解を示し、被害者の死亡推定月日に迫り…。

9 ものだま探偵団2 ルークとふしぎな歌
ほしお さなえ 著  徳間書店  7時間31分
ものに宿った魂、「ものだま」が引き起こす事件を解決する「ものだま探偵」。ものと人の絆に心があたたかくなる少女探偵物語。

10 新・浪人若さま新見左近(十一) 不吉な茶釜
佐々木 裕一 著  双葉社  6時間06分
何者かによって吉良上野介の茶釜が盗まれてしまう。この思わぬ騒動が、世間を震撼させる大事件にまで発展していき…。

11 60歳からの人生を楽しむ技術 新装版
渡部 昇一 著  祥伝社  4時間53分
定年からが、けっこう長い。知的に、楽しく、健康に生き、静かに死ぬにはどうしたらよいか。知の巨人が33の具体例で示す実践的幸福論。

12 ゆいごん川柳 こう書けと妻に下書き渡される
日本財団遺贈寄付サポートセンター 編  イースト・プレス 51分
家族問題でトホホな場面。しみじみと寂しい気持ち。遺す人と送る人の、十人十色の「ゆいごん」百景を五・七・五につめこんだ「ゆいごん川柳」の傑作選。

13 神々の宴 オーリエラントの魔道師たち
乾石 智子 著  東京創元社  8時間50分
本の魔道師ケルシュが町で拾った少年は、狐に似た獣を連れていて…。「ジャッカル」など5編を収録する。コンスル帝国の神々の系図も掲載。

【寄贈】
14 仏典童話 ソーマダッタの森 世界がこわれる音
浄土真宗本願寺派仏教婦人会総連盟 編 11分

15 あなたへ贈る童話
しのぶ ひろ 著 25分

【厚生労働省委託】
第69回青少年読書感想文全国コンクール「課題図書」
16 それで、いい! 本はともだち26
礒 みゆき 作 はた こうしろう 絵 41分

17 よるのあいだに… みんなをささえるはたらく人たち
ポリー・フェイバー 文 ハリエット・ホブデイ 絵 中井 はるの 訳 54分

18 けんかのたね
ラッセル・ホーバン 作 大野 八生 絵 小宮 由 訳 36分

19 うまれてくるよ海のなか
高久 至 写真 かんちく たかこ 文 59分

20 ライスボールとみそ蔵と
横田 明子 作 塚越 文雄 絵 2時間19分

21 化石のよぶ声がきこえる 天才恐竜ハンターウェンディ・スロボーダ
ヘレイン・ベッカー 作 サンドラ・デュメイ 絵 木村 由莉 訳・監修 1時間12分

22 給食室のいちにち
大塚 菜生 文 イシヤマ アズサ 絵 1時間08分

23 魔女だったかもしれないわたし
エル・マクニコル 著 櫛田 理絵 訳 5時間53分

24 スクラッチ
歌代 朔 作 8時間06分

25 アップステージ シャイなわたしが舞台に立つまで
ダイアナ・ハーモン・アシャー 作 武富 博子 訳 9時間13分

26 人がつくった川・荒川 水害からいのちを守り、暮らしを豊かにする
長谷川 敦 著 4時間51分

27 昆虫の惑星 虫たちは今日も地球を回す
アンヌ・スヴェルトルップ=ティーゲソン 丸山 宗利 監修 小林 玲子 訳 7時間35分

 

点字図書

1 恋侍 ―中目黒世直し編
柴崎 竜人 著  講談社  全3冊
恋侍の前に現れたのは、美人双子と外資系キャリアウーマン。中目黒・歌舞伎町で繰り広げられる恋愛試合。今宵の勝敗はいかに-。音声で楽しむイヤードラマ「NUMA」の作品を書籍化。杉田陽平との対談も収録。

2 ラストで君はまさかと言う 切なすぎるキュン
PHP研究所 編  全2冊
ラストには「まさか!」なエンディングが待っている! 3分でおもしろいほどサクサク読める、どんでん返しのショートストーリー集。「理想のクリスマスデート」「胸キュン症候群」など全19話を収録する。朝読にも最適。

3 アルプスでこぼこ合唱団
長坂 道子 著  KADOKAWA  全4冊
スイス在住20年余。悶々とする日々で出会ったのは、妙に謎めいた仲間たちと共に声を合わせて歌うこと-。したたかでアンフレンドリーなスイスで直面した悪戦苦闘の日々を綴った、書き下ろし異文化エッセイ。

4 怒鳴られ駅員のメンタル非常ボタン
綿貫 渉 著  KADOKAWA  全3冊
駅員はどんな仕事をしているのか。どんなことがトラブルになりやすいのか。どんな苦労があるのか。毎日10万人超が大移動する身近な異世界“駅の裏側”を元鉄道員のYouTuberが明かす

5 世の中に悪い人はいない
ウォン・ジェフン 著  KADOKAWA  全3冊
心のいちばん奥にしまった「あのとき」「あのひと」のこと-。表題作の他、「手応え感じる」「爪楊枝」など小さなエピソードをまとめた、記憶の断片をやさしく包む短編集。

6 小説 響
豊田 美加 著  小学館  全2冊
文学界に突如現れた天才少女・響。15歳の彼女の小説は文学の世界に革命を起こす力を持っていた。響がとる行動は、さまざまな人に計り知れない影響を与え、彼らの価値観をも変え…。2018年9月公開映画のノベライズ。

7 人生を自由自在に楽しむ本
キャメレオン竹田 著  大和書房  全2冊
なるべく相手の望みを叶えなければという考え、そうできなかったときの罪悪感、自分の気持ちを素直に外に出すことへのためらい…。こうしたモヤモヤは、優しくて繊細な人だからこその悩み。ですが、「他人の反応に一喜一憂する人生」には、今日からサヨナラしましょう。だって、「あなたの世界は、すべて、あなたが創った映像」なのですから!これを知ると、途端に心がラクになって、グッと生きやすくなるんです。さあ、本書で「人生の種明かし」を始めましょう。

8 死仮面
横溝 正史 著  KADOKAWA  全3冊
東京で人を殺し、岡山に潜伏した女が腐爛死体で発見され、現場には石膏のデス・マスクが残されていた。岡山県警でその話を聞いた金田一耕助は、帰京後、死んだ女の姉の訪問を受けるが…。表題作に「上海氏の蒐集品」を併録。

9 恋のかわら版 ―うかれ堂騒動記
吉森 大祐 著  小学館  全3冊
江戸前と偽って荒稼ぎしている不届きな店が増えているらしい。奉行所は押収した各店のウナギを食べ比べて、江戸前か否か判じることに。かわら版屋うかれ堂で働くお転婆娘の一穂は判じ役を買って出るが…。

10 謀聖尼子経久伝 ―青雲の章
武内 涼 著  講談社  全10冊
出雲より上洛した若者が見たのは、享楽に耽る権門と貧苦に喘ぐ民の姿だった。徒手空拳の身から山陰山陽11カ国の太守となった尼子経久は、如何にして「謀聖」となったのか。真の下剋上を志した男の生涯を描く歴史長編、開幕。

11 さよならデパート
渡辺 大輔 著  スコップ出版  全5冊
2020年1月、山形の老舗デパート「大沼」が自己破産を発表。約200人の従業員は即日解雇され…。山形で事業を営み、大沼とも取引のあった著者が、関係者の証言と資料で320年の歴史を辿り、繁栄と終焉の内側を描く。

12 日本のものすごい10人の住職
『月刊住職』編集部 編  興山舎  全3冊
貧窮者のために毎朝炊き出しを続ける山寺住職、自然生態系の破壊を警告し鳥類保護にかける住職…。住職ってこんなにすごい人だったのか! 仏教情報誌『月刊住職』編集部が選んだ、10人の寺院住職の営みのルポルタージュ。

12 幽霊と探偵    
山口 幸三郎 著  KADOKAWA  全3冊
元刑事の探偵・巻矢健太郎には幽霊の相棒・月島人香がいる。人香は巻矢の元同僚で、失踪時の記憶を失くして巻矢の前に現れた。以来、悩みを抱える依頼人に取り憑き、事務所に連れてくるようになり…。

14 ハト派の嘘
櫻井よしこ、高市 早苗 著  産経新聞出版  全3冊
日本を守るには法整備が必要だ! 櫻井よしこと高市早苗が、「国防と歴史観」「反撃できない日本」「自民党の富国強兵」などについて語り合う。『言論テレビ』で放送された対談をもとに再構成、大幅加筆。

15 所轄刑事・麻生龍太郎
柴田 よしき 著  KADOKAWA  全5冊
門前仲町の裏路地で連続した植木鉢の損壊事件。所轄高橋署の新米刑事・麻生龍太郎は、相棒の今津とともに捜査を開始するが…。自らも秘密を抱える麻生が哀しき事件を追う警察ミステリー。書き下ろし短編「小綬鶏」も収録。

16 コークスが燃えている
櫻木 みわ 著  集英社  全2冊
非正規で働く私は別れた恋人と再び付き合い始めて…。現代女性が遭遇する社会の実相を、かつて炭鉱で労働を担った女性たちに心を寄せつつ描いた中編小説。『すばる』掲載を書籍化。

17 早番にまわしとけ ―書店員の覚醒
キタハラ 著  KADOKAWA  全3冊
朝から大量配本、レジに発注で夕方には燃え尽きる。それが書店の早番だ。とある書店・さかえブックスへ、新店長・由佳子がやってきた。本に恋愛に、一切関心のない店長とともに、早番たちは書店の立て直しを誓うが…。

18 ゴーストテーマパークの奇跡
木犀 あこ 著  KADOKAWA  全4冊
幽霊が見える樋高燐太郎は、ワールド・ワンダー・パークで唯一のゴース
ト・ホスピタリティ係。昔の約束を果たしに来た幽霊、見つからない迷子…。燐太郎がパークの幽霊たちの想いを晴らす、ノスタルジック・ミステリ。

 

テキストデイジー図書

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1 何かと忙しい女性の「疲れ」がカンタンにとれる本
石原 新菜 著  三笠書房
背中の真ん中に貼るカイロ、デスクの下でかかと上げ下げ・・・。朝起きたら体も気持ちもグッと楽になる、上手な「疲れ対策」を紹介。

2 NHKラジオ深夜便 絶望名言 2
頭木 弘樹 著  飛鳥新社
「貧乏はするもんじゃありません。味わうものですな。」絶望に行き当たり、絶望を見つめ、絶望の中で書き留められた文豪たちの「絶望名言」から生きるためのヒントを探す。NHKラジオ深夜便の人気コーナーを書籍化。

3 信長鉄道
豊田 巧 著    角川春樹事務所
国鉄分割民営化前夜、保線区軌道検査長・十河拓也たち国鉄職員は工場設備と一緒にタイムスリップしてしまう。そこは今川義元の尾張侵攻を目前にした戦国時代。十河たちは生き延びるため、織田信長に協力することに…。

4 伊勢物語在原業平 恋と誠
高樹 のぶ子  著 日本経済新聞出版
思うにまかせぬことをも愉しみながら生き抜いた歌人・在原業平。その一代記を小説化した作家が、政から遠ざかり「みやび」に生きた高貴な血筋の男の人間力を、数々の女生との恋や、男たちとの垣根を越えた交誼から解き明かす。

 

 

編集後記

今号も、お目通しいただきありがとうございます。

前号(201号)で、遊佐町の「スマホ道場」についてご紹介しました(スマホの初心者にも一対一でいろいろなことを教えてくれる“道場”。ご興味ある方は西田までご連絡ください)。そのご担当者が、地域おこし協力隊の渡辺真央さんなのですが、その後、渡辺さんとやりとりする中でいろいろとうかがっていたら、なんと庄内地区のハーバーラジオで番組を持っていらっしゃる、とのこと。

「maoとminoriのぴーちくぱーちく」という番組です。渡辺さんと同じく、地域おこし協力隊として遊佐町に移住なされた吉田みのりさんと、お二人でお送りしています。
僕も聞いてみました! 初回放送(7月10日)の自己紹介でお二人の移住の経緯などが語られています。吉田さんは、映画「土を喰らう十二カ月」を観て、田舎暮らしを決意し遊佐へ移住をした、という経歴の持ち主です。この映画、昨年の山形市の音声ガイド映画体験会で参加者の皆さんと一緒に観ましたね!(ちなみに映画の内容は、沢田研二演じる主人公が山荘でひっそりと暮らす様を描く、静かながらもとても愛おしい作品です)
放送日は第二、第四月曜日の午後4時30分から5時です。
これまでの放送では、鳥海山の魅力が、地元の方もなかなか気づきにくいところまでみずみずしく語られたり、はたまた「暗闇ダンス」なる謎のダンスが提唱されていたり、バラエティにとんでいて楽しいですよ。お二人ともラジオが大好きで、渡辺さんが、以前テレビなしで暮らしていて、ラジオばかり聞いていた話、などのエピソードも紹介されたりしています。
ポッドキャストで聞けるリンクも貼っておきますので、ぜひどうぞ。
https://www.sakatafm.com/podcast/pichipachi/

図書館だよりをご覧の方でも、ラジオを常日頃愛聴している方は多いのではないでしょうか。ぜひ、おすすめのラジオ番組などありましたら西田まで教えてください!

 

 

「図書館だより」202号
発行日  令和5年10月20日
発行  山形県立点字図書館
〒990-0031
山形市十日町1-6-6
電話 023-631-5930
FAX 023-627-1118
メールアドレス yamaten@ic-net.or.jp

2023/10/20/