情報センターだより209号(令和6年12月)
山形県視覚障がい者情報センター(山形県立点字図書館)
目次
お知らせコーナー
便利アプリの紹介
みんなの広場
所長室から
職員のフリートーク
<図書紹介>
デイジー図書(CD)
点字図書
テキストデイジー図書
編集後記
お知らせコーナー
*情報センターからのお知らせ
年末年始の休館について
視覚障がい者情報センターは、12月28日(土)から1月5日(日)まで年末年始のお休みをいただきます。貸出しが集中することが予想されます。なるべく早くお手元に届くようにいたしますが、お待ちいただく場合もございます。ご了承ください。来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
逐次刊行物のお知らせ
「月刊ジャイアンツ」の貸出を行っております。
CD1枚で月刊の発行になります。
貸出希望の方は、当センターまでお申し込みください。
点字カレンダーを差し上げます。
豊橋ともしび会が作成した2025年の点字カレンダーを、今年も頂戴しました。
差し上げますので、ご希望の方は、点字図書館にご連絡ください。
なお、数に限りがあります。
*山形市視覚障害者福祉協会からのお知らせ
1月のスマホ講座や集いのご案内
みなさん、こんにちは、山形市視覚障害者福祉協会の三浦です。来年1月に予定されている講座、イベントのご案内を致します。お誘い合わせの上、お気軽にお越しください。
私どもが11月から立ち上げたスマホ・パソコン講座は1月12日午前10時半から山形駅西口、霞城セントラル23階、高度情報会議室で2時間に渡り開催します。講師は開沼敬子さん、コーディネーターは斎藤悠美子さんです。スマホ、タブレット、パソコンなどの使い方、お悩み、質問など遠慮なくお寄せください。参加は無料で県内の視覚障害者であれば、どなたでも大歓迎です。また、前日の1月11日、1月24日はそれぞれ、やまがたトークアイ、視覚障害者協会の集いがあります。会場は霞城セントラル23階、高度情報会議室で時間はいずれも午後1時から3時まで。自己紹介や近況報告、嬉しいことや悲しいこと、健康アドバイスや有益な情報交換など盛りだくさんで開催します。 お問い合わせ、参加申し込みなどは三浦 080-6291-7240 yasu2020724gorin@gmail.comまでお気軽にどうぞ。
視覚障害者と災害対応 月刊視覚障害11月号の特集ご紹介
みなさん、こんにちは、山形市の三浦です。全国の視覚障害者、専門家、支援者が購読している月刊視覚障害という書籍があります。その11月号で視覚障害者と災害対応についての特集を発表しました。京都の加藤先生、堺市の原田先生、医師の辻先生、弁護士の大胡田先生、埼玉医科大学の蒔田先生と私が対談やリポートなどを通じて、視覚障害者を災害時に守るために何が必要か、特に速やかな救助、支援のための個人情報の提供や開示のあり方を中心に特集しました。山形市の山形県視覚障害者情報センターには、墨字版とデージー版をそれぞれ1部寄付させていただきました。今年元旦の能登半島地震では、視覚障害者の情報が速やかに提供されないために多くの問題が生じています。そのようなことが二度と起きないようにするためにはどうしたらいいのか。みなさんも問題意識を共有していただければと思います。
便利アプリのご紹介
いつもはグッズの紹介をしているこのコーナーですが、これからは便利なアプリなども紹介できれば、と思っています。
今回は、見え方に合わせて使える文字や写真など拡大するアプリのご紹介です。
「拡大鏡」iPhoneアプリ
「weZoom」アンドロイド アプリ
カメラを使って拡大すれば、映している文章や写真を拡大して見ることはできますが、アプリでもっと便利に使ってみませんか。
拡大鏡は、iPhoneの標準アプリです。
アプリを立ち上げるとカメラに映った映像の上に、丸いボタンが現れますので、それに触れて左右に動かすだけで、自由自在に拡大縮小できます。
また、カラーフィルターの機能もあるので、白黒反転や、背景を赤地や黄色地など簡単に変えることができます。これらを簡単にできるのは、見えにくい方にはうれしいですよね。
もちろん、コントラストや明るさも、左右にスワイプして簡単に変えることが出来ますよ。
アンドロイド アプリの「weZoom」も同じような機能を備えています。
拡大は、二本指で画面を広げます。カラーフィルターはアイコンをタップすれば、ワンタッチで変更できます。また、カメラに映った画面をワンタップで静止画にすることもできますので、手振れが気になる時も便利ですね。
まだ使ったことがない方は、ぜひ試してみてください。
みんなの広場
天童市の利用者 大場るり子さんには、8月号にてSTT(サウンドテーブルテニス)のことについて、ご投稿をいただきました。
そして、今年佐賀県で開かれた全国障害者スポーツ大会に出場し、見事金メダルに輝きました。
喜びの投稿をいただいたので、ご紹介させていただきます。
「初めて山形県STT代表として参加できたこと、金メダルを取れたこと、支えていただいた皆様に感謝します。
実は、以前から佐賀県の陶芸・美術館に興味がありその土地、空気を吸いたいと思っていました。
昨年、次回の全国障害者スポーツ大会は佐賀県で開催!と聞き、出場するには、県大会で優勝し代表として推薦されることが必要と知り、監督と仲間にそのことを伝えたら、快く協力を約束してくれました。
競技は、アイマスクありとなしがあるのですが、練習では県大会の優勝を目指して、アイマスクありの練習に専念し、県代表になれました。
佐賀大会の試合中は、口から心臓が出るのでは、と思うほどにドキドキして体中震えていました。でも試合が進み、自分のポイントが入りはじめると、少し冷静になり、戦略を立てながら自分のペースで試合を進めることが出来てきました。
最後の試合を決める3セット目を取った時は、「決めた!」と思わずガッツポーズが出たのですが、その時もまだ緊張で手が震えていることに気づきました。監督と援助者、役員の方々の拍手を聞いた時、ようやく安堵し喜びが込み上げ、胸が熱くなりました。
STTの魅力は、ラリーが続いた時、難しいサーブが決まった時、リターンが決まった時、試合ごとにレベルアップを感じた時は嬉しいです。
競技をして、今年で12年目になります。来年はアイマスクなしの部で、全国大会で上位入賞するのが目標です。
STTはまだ知名度が低いのか、仲間が増えないのが残念です。友達から「視覚障がい者がする卓球があるから見学してみたら?」と勧めてくれたのがきっかけで、試しにラケットを借りてからは、ラリーを続けることに夢中になり、あっという間に12年経ちました。おかげで毎日が楽しく、張り合いがあります。素晴らしい監督とメダリストの揃った楽しく愉快なチームです。ぜひ見学して体験してみてください。
佐賀大会の卓球チームは5名で、お互い協力し気持ちの良い素敵なチームでした。佐賀の県職員と女子学生ボランティア二人の気配りがよくて、期間中は気持ちよく過ごせました。そして何よりも、私のバディーとして支えてくれた武田さんがいたからこそ、金メダルを取れたと思っています。感謝します。感動・感動・感動・の佐賀大会でした。皆様に「ありがとう」という気持ちでいっぱいです。」
大場さん、ありがとうございます!
感動と喜びが手に取るように伝わってくる、本当に素敵な投稿でした。
本当に金メダル、おめでとうございます!
実は私も、天童にて大場さんの練習を見学させていただいたことがあります。真剣そのものの迫力あるプレイが次から次へと飛び出しながらも、休憩になると和気あいあいと笑いのたえない、本当に素敵な練習会でした。
体験、見学したい、という方はご一報お待ちしています。
今年の佐賀大会では、大場さんの他にも、当館利用者の結城功治さんが800メートルと1500メートルで銀メダルに輝いています。結城さんの喜びの声も近々届けられれば、と思います。
続いて、村山市の利用者 菊地照美さんから投稿をいただきましたのでご紹介いたします。
「視覚障がいになって以来、特に出かけることもなく、家族と家にいることが多く、ずっとこのまま過ごしていくのか・・・と考えながら、暮らす日々でした。
しかし、昨年のことですが、相談支援員さんを中心にケア会議を開いていただき、様々な機関のみなさんから、いろいろな支援があることを教えていただきました。
まずは盲導犬協会さんから、スマートフォンを三カ月ほど教えていただきました。スマートフォンは持っていても、それまで電話をかけるくらいしか使用していませんでしたが、文字入力でメールを打ったり、ラインで友達とやりとりしたり、歩行支援アプリを使って出かけたり、などをできるようになりました。
社協さんからも移動支援のお手伝いをしていただいています。通院の時など本当に助かっています。
そして、同行援護も使わせていただいています。お買い物をする時など、付き添っていただいています。おしゃれが大好きで、洋服や靴を買うのが楽しみなのですが、見えにくくなってからは、その楽しみをあきらめていました。でも、ヘルパーさんと一緒に買い物に出かけると、丁寧に説明してくれるので、頭の中で自分がその新しい洋服を着ている姿を思い浮かべることができて、久しぶりにおしゃれをする楽しみを満喫することができます。
また、日用品や食品のお買い物にも付き添っていただき、いろいろと相談しながらお店の中を歩いていると、忘れていた「お買い物が楽しい」という感情がよみがえってきています。
それから、山形市の視覚障害者福祉協会の活動にも参加させていただいています。まだ、新参者ですが温かい雰囲気で、いつも楽しく参加することができます。
見えにくくなってから、前向きに生きていくことが難しい、と感じていたのですが、皆さまからいろいろな応援をいただき、日々楽しく生きていく元気を取り戻しています。これから、またいろいろな出会いがあると思うと、楽しみでしかたありません。」
菊地さん、お手紙いただき、ありがとうございます。
日々の楽しさが文面から溢れていますね! 読んでいるこちらまで元気が出てきました!
菊地さんは、当センターにもいらしてZOOMのやり方を習得したりなどしてくださいました。
これからのご活躍を期待しています。またお手紙お待ちしています。
続いて、上山市の木村清さんから興味深い体験談をいただきました。
「私は、昨日お店(コンビニ)にて、スマホのアプリ「ナビレンス」を使って、ぶっつけ本番の実証実験を行ってきました。
利用したもの
1 スマートフォン(iPhone第二世代) 2 ナビレンス(パーソナルタグ)
3 ICカード(Suicaカード) 4 PayPay(アプリ)
事前にお店(コンビニ)に、実証実験を行うことの了解をいただいております。
「パーソナルタグ」は、2種類のものを利用。
1 お店の入り口、出口、セブンイレブンATM、商品のコーナー、レジカウンターに、A4サイズのものを張りました。
2 買い求めてくる商品には、およそ2/3センチメートル程度のものを利用。
ここから実際に行動した順序に従って、書いてみます。
1 お店の前、歩道より開始
2 「ナビレンス」を開いて、スマホのカメラをお店の方に向けました。
3 お店までは、十数メートルほどの位置で「ナビレンス」が読み込んでくれました。
4 入り口まで誘導、中に入りました。
5 買い物かごをとりました。
6 「ナビレンス」にて、次の目的(セブンイレブンATM)の所を確認。
7 このATMにて、ICカード(Suicaカード)に、チャージ。
8 次は商品のあるところを「ナビレンス」にて、確認。
9 求めたい商品を「ナビレンス」にて、探し、それを手に取りました。
10 次は、レジカウンターを「ナビレンス」にて確認。
11 支払いはPayPayで行いました。
12 後は、出口を「ナビレンス」にて確認して、外に出て買い物を終了いたしました。
※ この行動を行うために、見守りの方をお願いしております。(万が一問題にならないように、安全に行うため)
私の感想ですが、この「ナビレンス」は、私のような全盲でも、上記のような行動ができること、確認ができました。
ただ、一般の方よりは、時間がかかります。
でも、自力でできることは、それ以上の感動を覚えました。
終了したとき、なんとうれしかったこと!
私が全く見えなくなってからおよそ40年、一人で商品を選び、支払いなど全くできていませんでしたので、この感動は表現できないくらい、うれしかったです。
たった一度の実証実験でしたので「パーソナルタグ」を張る位置など、適切な場所には貼ることができなかったものでも、ここまでできたこと素晴らしいと思いました。
点数をつけるとすると、今回は初めて行ったことを考えると、80点をつけます。
このような環境が、社会で認められ利用していただければ、私たち視覚障がい者だけではなく、一般の方、外国の方(37カ国翻訳)利用が可能となります。
一つでも、実現できれば…!! と思います。
これは私の夢みたいなものかも知れません。
以上たった一度だけの実証実験のレポートでした。」
今回も、喜びあふれるうれしい投稿をいただき、感激しています!
引き続きみなさまのご投稿、お待ちしています!
所長室から
所長 佐藤 孝喜
11月も後半に入り、18日には初雪が降るなど、冬に向けて少しずつ寒さが増してきています。寒さに負けぬよう皆様も元気にお過ごしいただければと存じます。
山形県立図書館において、電子書籍の閲覧サービスが11月19日から始まりました。パソコンやタブレット、スマートフォンを通じて、電子化された書籍を読むことができます。視覚障がい者に利用しやすいページ拡大機能や、一部では文字拡大機能、音声読み上げ機能もあります。持ち運びしにくい図鑑や辞典、専門書、ビジネス書、小説など326冊からスタートしています。県立図書館に登録し、ホームページのMyライブラリからログインし、対象の書籍を検索して読むことができます。利用されてみてはいかがでしょうか。読書バリアフリーの取組がいろいろと進む中、視覚障がい者の方々にとってもより多くの本に触れ合える機会になることが期待されます。
11月28日の第72回全国盲人福祉施設大会においてボランティア表彰がありました。当センターからは、点訳の加藤(かとう)千佳子(ちかこ)さん、音訳の横尾峰子さんが受賞されました。11月14日の山形県県民福祉大会では会長表彰を点訳の小山愛子さん、音訳の堀越雅恵さんが、知事表彰を点訳の阿部憲子さん、山平美知子さん、音訳の板垣惠子さん、山﨑直子さんが受賞されました。また、9月27日の鉄道弘済会朗読録音奉仕者感謝行事において髙島紫津子さんが全国表彰を、小林恵子さん、仲島孝子さんが奨励賞を受賞されました。長年の奉仕活動が評価された賜物と存じます。受賞された皆様へ心から御礼と御祝いを申し上げます。今後とも元気でますますご活躍くださることを祈念いたします。
10月に開催された第23回全国障害者スポーツ大会「SAGA2024」において、当センターを利用いただいている大場るり子さんがサウンドテーブルテニス女子2部区分15の4組で優勝、結城功治さんが陸上800m男子2部区分24で第2位、同じく1500mでも第2位と健闘されました。誠におめでとうございます。今後のますますのご活躍を祈念いたします。また、結城さんには当センターの西田指導員が伴走者として出場しており、今大会から選手と同様に伴走者にもメダルが授与されており、そのメダルを見せてくれました。大変うれしく思いました。
今年は、能登半島地震に始まり、夏の猛暑や豪雨災害、政治では衆議院議員選挙やアメリカ大統領選挙、スポーツではパリオリンピック・パラリンピックや大谷翔平選手の大活躍、当センターでは通称視覚障がい者情報センターの使用開始など様々なできごとがありました。そういった中でも、皆様には今年も1年大変お世話になりありがとうございました。どうぞよいお年をお迎えください。
職員のフリートーク
センター職員のフリートークのコーナーです。今回の担当は指導員の岡田由希です。
センターをご利用の皆さま、こんにちは。
2024年も残り数日となりました。
今年は、石川県での地震や羽田空港で日航機が炎上したりと、嫌なニュースが続いた年初めでした。7月には山形県でも豪雨災害があり、痛ましいニュースがありました。
2025年は災害や事故の無い穏やかな1年になることを願いたいところです。
さて、来年2025年4月13日~10月13日には大阪・関西万博が開催されます。
来年は点字考案200年との事で、日本点字普及協会では、万博での点字体験を行う予定だとか。Lサイズ点字の触読体験や、凸面点字器の使用体験などが行われるのかもしれません。
私は「万博」と聞いてもあまりピンとこないイベントなのですが、お出かけになる方がいらっしゃいましたら、是非日本点字普及協会のブースも覗いていただき、感想をお伺いできればと思います。
また、情報センターでも点字の触読を勉強したい!という方に対して触読習得のお手伝いをしておりますので、お問い合わせください。
今回私がお勧めする1冊は
『向日葵を手折る』 彩坂 美月 著 点字7冊、デイジー 1枚です。
作者の彩坂美月さんは天童市出身。
小学6年生の“みのり”は父親が病気で亡くなったことで、母親の実家である山形に引っ越してくるところから物語は始まります。本文には「ヤマザワ」「芋煮」「だし」「山形弁」が登場し、読んでいても情景が浮かんでくるようです。
「なんぼなった」
独特のイントネーションにキョトンとすると、みのりの代わりに母が答える。「12歳。小学6年生よ」その返答を聞いて、年齢を聞かれたのだとわかった。
山形弁がとっても自然で、ほっこりした内容かと思いきや、ミステリー。
一気に読んでしまいました。ご興味のある方は是非ご一読ください。
それでは、2025年も情報センターをよろしくお願いいたします。
〈図書紹介〉
始めに番号をつけましたので、リクエストの際は番号をお伝えください。
デイジー図書
1 散歩が楽しくなる身近な草花のふしぎ 植物が教えてくれる「限りある命」の使いかた
稲垣 栄洋 著 三笠書房 3時間55分
植物が日向を好きな理由、春の水田にレンゲが咲くワケ…。人気植物学者が贈る、小さな草花の「生き抜く知恵」に気づかされる植物エッセイ。
2 ダイエットしたい人のやせるキッチン
森 由香子 著 青春出版社 2時間56分
お皿の色を濃いものに変えるだけでやせ体質に!「作り置き」は太りやすさの原因!キッチンや食卓に潜む太らせポイントと簡単な解消方法を紹介する。
3 時々、死んだふり
横尾 忠則 著 ポプラ社 3時間23分
心身が衰え、以前のように絵筆が握れなくなったことを「新たな画風」とポジティブに考える。87歳美術家が、描くこと、生きることを語る。
4 解散ノート
モモコグミカンパニー 著 文藝春秋 6時間22分
BiSH“解散宣告”から東京ドームラストライブまで、メンバーのモモコグミカンパニーがリアルタイムで赤裸々に綴った3年半の記録。
5 風の中に立て 大人の流儀名言集 伊集院静のことば
伊集院 静 著 講談社 1時間57分
生と死、冠婚葬祭での作法、大人の遊び方・働き方…。伊集院静が遺した珠玉のことばの数々を収録する。追悼エッセイも掲載。
6 上海フリータクシー 野望と幻想を乗せて走る「新中国」の旅
フランク・ラングフィット 著 園部 哲 訳 白水社 13時間38分
アメリカ人ジャーナリストが奇抜なタクシーで都市と地方を行き来し、時代の重要な転換点にある中国を見つめた野心的ルポ。
7 精神科医が教えるこじらせない心の休ませ方
保坂 隆 著 大和書房 5時間09分
嫌な気持ちを引きずる悪い流れをリセットし、毎日がすっきり!人生がうまくいくちょっとした習慣をたくさん紹介します。
8 本物には愛がある
黒柳 徹子 著 PHP研究所 2時間36分
トモエ学園との出会い、テレビ女優としてデビュー、子どもたちへのまなざし…。黒柳徹子が半生を振り返りながら、幸せに生きるために大切なことを語る。
9 昔とんとん 羽州街道楢下宿の昔話
話者 佐藤 孝一 編者 佐藤 弘子 3時間39分
上山市楢下宿の昔話。昔話が消滅しようとしている今、語り部の末裔である父から聞いた話を抜粋して掲載。
10 安楽死を遂げた日本人
宮下 洋一 著 小学館 12時間04分
スイスでの安楽死を希望する難病の日本人女性。彼女の思いは海を越え…。安楽死を求める人々と関係者を取材したルポルタージュ。
11 シン・短歌入門
笹 公人 著 NHK出版 5時間48分
豊富なQ&Aと穴埋め問題ドリルで、ステップアップしながら作歌のコツを体得できる。自選40首、「推敲10のチェックポイント」等を収載。
12 ハト派の嘘
櫻井 よしこ,高市 早苗 著 産経新聞出版 5時間56分
日本を守るには法整備が必要だ! 櫻井よしこと高市早苗が、「国防と歴史観」「反撃できない日本」「自民党の富国強兵」などについて語り合う。
13 ドジャー・ブルーの風
野茂 英雄 著 集英社 5時間20分
日本人メジャーリーガーの道を切り拓いたレジェンドが、メジャー・リーグ初年度の総括と2年目の抱負、日本球界への提言、MLBの特徴などを綴る。
14 現代アートを続けていたら、いつのまにかマタギの嫁になっていた マタギ村・山熊田の四季
大滝 ジュンコ 著 山と渓谷社 5時間43分
現代アート作家が山と熊と田んぼしかないマタギの村に移住を決意し、マタギと結婚。羽越しな布の復活に向けて奮闘する。
【厚生労働省委託】
15 健康保険が使える漢方薬の事典
今津 嘉宏 著 14時間21分
16 会話を哲学する コミュニケーションとマニピュレーション
三木 那由他 著 6時間52分
【寄贈】
17 私たちの税金 令和6年度版
国税庁広報広聴室 編 2時間22分
18 令和5年度 食料・農業・農村白書
農林水産省 編 1時間23分
点字図書
1 復讐は合法的に
三日市 零 著 宝島社 全4冊
6年付き合った彼氏に裏切られたOL・麻友が出会ったのは、合法復讐屋・エリス。弁護士資格と法律知識を活かして麻友の復讐を代行したエリスは、その後も様々な依頼をこなす。最後のターゲットは、エリスと同じ復讐屋で…。
2 日本のどこが好きですか
竹田 恒泰・呉 善花 著 ビジネス社 全3冊
明治天皇の玄孫である竹田恒泰と、韓国で生まれ育ち、日本に帰化した呉善花が、天皇の権威と皇室の「適応性」、日本人が発明した融合思想、世界が注目する日本のカッコよさなどをテーマに語り合う。
3 60歳から脳を整える ― 老けないボケないうつにならない
和田 秀樹 著 リベラル社 全2冊
認知症に起因しないボケは予防できる! 将来、ボケになりたくない60代に向けて、脳の前頭葉の整え方、前頭葉を元気にする習慣、人づき合いの方法、ボケない脳などについて解説する。
4 くろねこカフェのおやつ ― 午後三時の蜂蜜トースト
高橋 由太 著 KADOKAWA 全3冊
海を望む古民家風の「くろねこカフェ」。葬式の後日、故人の「思い出のおやつ」を招待客にふるまうという。ある日、店主の妹で葬儀会社社長の風花のもとに、葬儀を担当した故人から、おやつの招待状が届き…。心洗われる物語。
5 留子さんの婚活
小原 周子 著 講談社 全4冊
わが子によき伴侶をと親の婚活パーティに通う高齢者たち。良縁に恵まれたと喜んだはいいが、そこには思わぬ裏があって…。子育て、介護、高齢者の暮らし。現代の悩みに突破口を探す書き下ろし「縁結び」小説。
6 わるじい義剣帖(1)
風野 真知雄 著 双葉社 全3冊
元目付で剣の達人の愛坂桃太郎は、孫の桃子の平穏のため、奇妙な事件の数々を解決してきた。しかし、ある事件をきっかけに、桃子は母親といっしょに同心の雨宮の役宅に身を寄せることに。満たされない日々を送る桃太郎は…。
7 コンビニ兄弟3 ― テンダネス門司港こがね村店
町田 その子 著 新潮社 全3冊
推しが門司港にやってくる!? コンビニ店員中尾はアイドルの来訪に歓喜するが、彼には深刻な悩みがあって…。北九州門司港の小さなコンビニを舞台に繰り広げられる、優しくて元気がもらえる物語。
8 幽霊長屋、お貸しします(2)
泉 ゆたか 著 PHP研究所 全3冊
読売の種拾いとして働くお奈津は、事故物件専門の家守・直吉の力を借りながら、江戸の幽霊騒動に関わっている。人と霊の巡り合わせを追う中で、直吉の両親が行方不明になった事件の手がかりを見つけるが…。
9 病院に行かない生き方
池田 清彦 編 PHP研究所 全3冊
医者のいうことを聞いていれば健康になれると考える人は多いが、「自分の体は自分で観察すること」が重要ではないか。健康を通して、最後まで自分らしく生きる過ごし方を考える。
10 あたしとひぐっちゃんの探偵日記 ― 消えたテディベア
櫻井 とりお 著 小学館 全2冊
みずきは小学5年生。ある日、公園で親友あんなの相談に乗っていたところ、みずきの亡くなった父の兄で探偵だという怪しい金髪ロングヘアの男が現われて…。『エブリスタ』掲載を加筆修正して書籍化。
11 セッター思考 ― 人と人をつなぐ技術を磨く
竹下 佳江 著 PHP研究所 全3冊
人と人をつなぐ黒子のようなセッター思考こそ一人ひとりを輝かせ、チームを、組織を元気にする可能性を秘めている。元・全日本女子バレーボール代表キャプテンが、仕事と人生の成功法則「セッター思考」の要諦を語る。
12 君は医者になれない ― 膠原病内科医・漆原光莉と血嫌い医学生
午鳥 志季 著 KADOKAWA 全3冊
血が怖いという致命的ハンデを抱える医学生・戸島光一郎。落第にリーチが掛かった彼は、救済措置として人手不足のアレルギー・膠原病内科の手伝いを命じられ…。現役医師が描く感動の医療ドラマ。
13 君は医者になれない2 ― 膠原病内科医・漆原光莉と鳥かごの少女
午鳥 志季 著 KADOKAWA 全3冊
社会的不適合者の膠原病内科医・漆原光莉と、彼女の下で学ぶ医学生・戸島光一郎。ある日、娘の難病を受け入れられない母親と、心を閉ざした車椅子の少女が、アレルギー・膠原病内科を訪れ…。現役医師が描く感動の医療ドラマ。
14 老いの品格 ― 品よく、賢く、おもしろく
和田 秀樹 著 PHP研究所 全2冊
高齢者専門の精神科医が説く、70代・80代を安心&快活に生きるヒント。魅力的な理想の老人を、「品のある老人」「賢い老人」「おもしろい老人」という3つのモデルに分けて紹介し、そのような老人になる秘訣を教える。
〈委託〉
15 西遊記16 化の巻
斉藤 洋 著 理論社 全2冊
比丘国を出て旅を続ける三蔵一行が黒松の森の中で見つけたのは、木にしばりつけられ腰から下を土にうめられた若い女だった。ふつうの人間であるわけがないとあやしむ悟空たちだが、三蔵に命じられ女を助け出し、近くの禅寺まで連れていくことに。その晩、三蔵の身に異変が生じ、寺ではおかしな出来事が…。斉藤洋の西遊記シリーズ第16弾。
16 13歳からの著作権 — 正しく使う・作る・発信するための「権利」とのつきあい方がわかる本
久保田 裕 監修 メイツユニバアーサルコンテンツ 全2冊
著作権という言葉には、なんだか難しそう、侵害したら訴えられるというネガティブな印象があるかもしれません。でも著作権は誰かをこらしめるための法律ではなく、作品を作った人の権利を守るための法律なんです。インターネットで手軽に作品を見たり発信したりできる今、誰の権利も侵害せず作品を楽しむためにはどうすればいいか、わかりやすく解説しています。
17 10代と考える「スマホ」 ― ネットゲームとかしこくつきあう
竹内 和雄 著 岩波書店 全2冊
スマホやネットは便利で楽しいけれど、SNSで友だちとトラブルになったり、夜遅くまでゲームをしてしまったり、ネットで知り合った人に会って怖い目にあったりと、賢く使いこなさないと事件に巻き込まれることもあります。さまざまなアンケート結果や実際のトラブル事例などを示しながら、これから高度情報化社会を生き抜いていく10代がスマホと上手に付き合っていくためのヒントや考え方をお伝えします
18 えんぴつはだまってて
あんず ゆき 著 文溪堂 全1冊
百年以上の歴史をほこる小学校に通うエリカが備品室の前でひろったえんぴつ。すてちゃおうと思ったのに、いきなりへんてこな生きものが現れた。「おれさまは、つくも神。古いもんにつくようかいや。」そんな不気味なものと関わりたくないと思ったけれど、翌日の計算プリントはえんぴつが勝手に動きだして全問正解。そうして、エリカとつくも神の奇妙な生活がはじまった。
19 キュリアスキャット・スパイクラブ— 消えたペットの謎を解け!
シングルトン・リンダジョイ著 早川書房 全3冊
アメリカの田舎町に住むケルシーはスパイを目指す中学1年生。ある日、路地裏のゴミ箱に捨てられた子ネコを見つけたケルシーは、助けるのを手伝ってくれた同級生のベッカ、レオと〈キュリアス・キャット・スパイ・クラブ〉を結成し、子ネコを捨てた悪者を探すことにした。調査を進めていくと、町では16匹ものペットが行方不明になっていることがわかる。この町で何が起きてるの!?
テキストデイジー図書
1 虫と自然を愛するファーブルの言葉
ジャン・アンリ・ファーブル著 興陽館
「昆虫記」をはじめとする昆虫や自然の観察記録のはしばしで、ファーブルは自分の生活で感じた喜びや哀しみを記している。多岐にわたるファーブルの著作から、科学者的詩人の数多くの側面をうかがわせる言葉を集めて紹介する。
2 犬にウケる飼い方
鹿野 正顕 著 ワニブックス
人間の常識で接すると、99%嫌われる! これまでの犬の「常識・定説」を見直し、犬が飼い主との生活を楽しみ、本当に喜んでくれる飼い方を、科学的裏付けに基づいて紹介する。愛犬の問題行動への対処法も収録。
3 あしなが蜂と暮らした夏
甲斐 信枝 著 中央公論新社
40年以上前の初夏、京都市郊外。きゃべつ畑で写生をしていた著者は、青虫狩りをするあしなが蜂に魅せられる。蜂の巣を東京に持ち帰り、幼虫を育て――。誕生から死までを見つめたひと夏の記憶。
4 10分で名著
古市 憲寿 著 講談社
「神曲」「源氏物語」「失われた時を求めて」「相対性理論」・・・。手に取ってみたけれど、挫折した難解な名著や古典12冊の読み方や読みどころをその道のプロが紹介。冒頭には各作品の基礎知識を収録する。
編集後記
今年最後の情報センターだより、お読みいただき、ありがとうございました。
世の中はいろいろな出来事があった一年でした。
僕の個人的に今年一年は・・・楽しいことが次から次へと起こる、本当にいい一年でした! でも・・・腰痛をはじめ、体調不良にはいろいろと悩まされたなあ・・・ 来年はもっと体調を整えて、今年以上にいい年にしたいです!
皆さんはどんな一年でしたか?
今号では、大場さんの喜びの声や、菊地さんの日々の楽しいお便りなど紹介できて、本当に作っていて楽しかったです。これからも、みなさまのお声をどしどし届けていただければ、これに勝る喜びはありません。
来年もよろしくお願いします。よいお年を!
「情報センターだより」209号
発行日 令和6年12月27日
発行 山形県視覚障がい者情報センター(山形県立点字図書館)
〒990-0031 山形市十日町1-6-6
電話 023-631-5930
FAX 023-627-1118
メールアドレス yamaten@ic-net.or.jp